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▼和ジャズ特集
※こちらはセール対象外です。

守道健太郎(GROOVY和物SUMMIT/タワーレコード):今、JAZZが熱い!と、言うのも『Jazz The New Chapter~ロバート・グラスパーから広がる現代ジャズの地平/柳樂 光隆 (著)』を最近読了。現行ジャズを考察することで、バックカタログだけでない”今”のジャズの聴き方!、、、なんてどっかのレビューの受け売りです(笑)しかしながらほんとに、古今東西の音楽を聴いて、聴き方を知り、和物まで行き着いた僕にまた新たな視点を開いてくれる面白い本でした。興味のある方は是非!オススメです。さて日本におけるジャズはその歴史も長く、スウィングジャズやビバップから、フュージョンなど本場ジャズの影響も受けつつ独自の形を成してきました。クラブDJにも発掘され、再評価もされ続けています。というわけで、今月はそんな時代を越えた和ジャズ特集です。

 

山本邦山『スタンダード・ボッサ』
尺八奏者であり、人間国宝である山本邦山さん。実は、先日お亡くなりになられたばかりです。ご冥福をお祈り致します。実は今回、この方を紹介したかったのが特集のきっかけでもありました。日本の伝統楽器である尺八、当時はジャズといえばポピュラー音楽の部類だったと思うのですが、そんななか古典芸能の世界からジャズをやるというのはなかなか特異な事だったのではないかと想像します。 

 

村岡実『バンブー』
そして、この方も先日お亡くなりに、、、あらためてご冥福をお祈り致します。3年程前、サッチャル・ジャズというジャズのインド古典音楽カバーが一部の好事家の中で話題になりましたが、「テイク・ファイブ」の伝統楽器によるカバーはこちらの方が先!尺八や鼓のジャズとの相性は最高です。モノクロジャケの和ジャズ感といい完璧な一枚です。

 

白木秀雄『白木秀雄』
ジャズドラマーの中で僕が一番好きなのはこの白木秀雄さんという名ドラマー。石原裕次郎「嵐を呼ぶ男」のドラム奏者です。そんなリアル嵐を呼ぶ男の初リーダー作であるこちら、この頃のキングレコードの録音はかなりしっかりした物で、ドラムソロ、かなり聴き応えあります。特にドラムを多重録音した「モノ・ドラマー」の豪快なドラムが最高です!

 

日野皓正『AFTERSHOCK』
日本のマイルス・デイビス、日野皓正さん。和物クラシック「スネイク・ヒップ」は超有名ですね!ですが今回、僕が紹介するアルバムは2011年作!かなり攻めた内容になっていてドラムレスのバンドにビートをつけるのが、dj honda!70代になった今でも時代を感覚でとらえて攻めの姿勢を崩さず今の音が出ていてすごいです。マイルスも生きていたらこんな感じだったんじゃないかなと想像。

 

黒田卓也『ライジング・サン』
最後はこちら。トランぺッターであり、USブルーノートと初めて契約した日本人。序文でご紹介した本にも掲載されています。クラブミュージックやヒップホップを通過して再構築されたこれこそまさに"今"のジャズ。ここまでくると和物として紹介するのはずるい、というかもはや和物ではありませんが(笑)これが、本場のジャズと渡り合う日本ということで、すばらしいアルバムでしたのでご紹介しました。

 

Jazz The New Chapter ロバート・グラスパーから広がる現代ジャズの地平
バック・カタログだけがジャズじゃない! 閉塞的な業界の空気を突き破り、創立75周年を迎えた名門ブルー・ノートの「今」を体現する風雲児ロバート・グラスパーを主人公に据え、稀に見る盛り上がりを見せつつも体系的にまとめられることのなかった2000年代以降の海外ジャズ・シーンに特化して紹介する一冊。多彩な音楽ジャンルを自在に横断し、気がつけばあらゆるリスナーの耳に響く刺激的な音楽となっていた最新系ジャズを詳細に解説。もちろん世界初の試み

 

和ジャズはなかなか奥が深く、今回このように並べてみたけれども最後に、俯瞰してみると、それぞれ個性がバラバラでしたね。もっといわゆる和ジャズ!っていうの紹介してもよかったかなと反省。今でこそかなり再発が進んでいい和ジャズのCDもあります。また機会があれば第2弾でご紹介させていただきたいです。

カテゴリ : キャンペーン

掲載: 2015年04月24日 19:00

更新: 2015年05月29日 17:30