世界初出音源！ジャコ・パストリアスが亡くなる9か月前の貴重なライヴ

ベースの革命児、ジャコ・パストリアスの貴重なラスト・ライヴ音源『ラスト・ライヴ1986』が日本独自企画で世界初リリース！

亡くなる9ヶ月前の、1986年12月21日にドイツ／ドルトムントでライヴ・レコーディングされた、オフィシャルでリリースされている音源としては、ジャコ最後のライヴ音源です。

このライブ音源は、ジャコの亡くなる9ヶ月前の演奏ということですが、全盛期の頃を思い出させるような非常に音楽的なアレンジと集中力のある演奏に驚かされます。“The Days of Wine And Roses”でのジャコのベースは、特に素晴らしいです。“Birdland”では、ビレリ・ラグレーンのセンスも光って、トリオでこの名曲をエネルギッシュに蘇らせています。“Continuum”のギター・トリオ・バージョンも新鮮。“I Shot The Sheriff”でのジャコのプレイも絶好調で、嬉しくなります。“Bireli's Improvisation”のディレイも面白いし、通して、ぺーター・ルーヴケも素晴らしいグルーブのドラミングをしています。“Fannie Mae”では，ジャコの力強いボーカルも聴けます。ジャコの復活の道がここ迄完成していたのに本当に残念です。（櫻井哲夫）

【楽曲解説：松下佳男(元ADLIB誌編集長)】
1. Berga (Bireli Lagrene)
ビレリ・ラグレーンのオリジナル。
2. The Days Of Wine And Roses (Henry Mancini)
ジャコは生前、パワー・トリオとスタンダード・ナンバーをストリングスとともに演奏したアルバムを考案していた。ヘンリー・マンシーニのこの曲を愛していた。ライヴでもよく演奏して いた。
3. The Medley: The High and the Mighty(Dimitri Tiomkin)/ Purple Haze(Jimi Hendrix) / Changes(Buddy Miles) / The Chicken(A.J.Ellis)
ジャコは少年期に映画音楽、R＆B、ジミ・ヘンを愛聴していた。 ウェザー・リポートでの彼のベース・ソロの中で、映画音楽、 R＆Bをはじめ、ジミ・ヘンの一節をよく引用していた。メロディは、映画“紅の翼”、ジミヘンの“紫のけむり”、バンド・オブ・ジプシーの“チェンジズ”、ジェームス・ブラウンの“チキン”（この曲はジャコの曲と思ってるひともいるくらいジャコが有名にした）
4. Birdland (Joe Zawinul)
ウェザー・リポートの大ヒット曲“バードランド”、ジャコの名演でも知られる。
5. Continuum (Jaco Pastorius)
ジャコの名盤『ジャコ・パストリアスの肖像』の人気曲。ライヴで頻繁にとりあげていた。
6. I Shot The Sheriff(Bob Marley)
ボブ・マーレイ＆ザ・ウェイラーズのヒット曲。ジャコはジャマイカで彼らに会い、交流があった。エリック・クラプトンもこの曲をヒットさせた。
7. Bireli's Improvisation(Bireli Lagrene)
ビレリ・ラグレーンの即興演奏
8. Fannie Mae(Buster Brown)
R＆Bシンガー、バスター・ブラウンの曲。ジャコはこの曲が大好きでステージでは自らヴォーカルもとっていた。
Live at Diskothek Livestation, Dortmund, Germany, 1986.12.21.

【パーソネル】
Jaco Pastorius (Electric Bass, Vocal)
Bireli Lagrene (Electric Guitar)
Peter Lubke (Drums)

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