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トミー・マクック、超レア盤が世界発CD化

Tommy McCook

70年代ジャマイカン・ミュージックの最終到達点的な作品、オリジナル仕様で登場。1974年に『The Sannic Sounds Tommy McCook』というオリジナル・タイトルで発売されるも、実際はゴム製スタンプで「Tommy McCook Dub」と押されたリサイクル・カヴァーに入れられたホワイト・レーベルという形で非常に限られた枚数のみキングストンで販売された。その3年後、このアルバムは同じくカヴァー無しのホワイト・レーベルで、ロンドンの「Grounation」というレーベルから発売され、『Horny Dub』というタイトルで世のレゲエ愛好家の間では知られていた。このアルバムは、レゲエ愛好家にとって、ジャマイカ音楽を一から築きあげてきたトミー・マクックの音楽と、独自の解釈でそれを分解し、再構築したグレン・ブラウンの役割とを比較対照する絶好の機会を与えた。誰しも決して、グレン・ブラウンの“Music From South Side”、“More Music”と題された、確信に満ちたトミーのテイクであることに異論はないであろう。また“When I Fall In Love”や“When Something Is Wrong e”という曲では、この2人がどのような音楽的背景を持つのかをはっきりと聴き取ることができるはずだ。決してド派手な作品ではない。が、聴きこめば聴きこむほど、味わい深い音色、グレンの他を超越したセンス、そしてトミーの飽くなき音楽への愛情が感じ取れる好盤であることは間違いない。

【収録曲】
01. Determination Skank
02. Music From South Side
03. When I Fall In Love
04. Funky Reggae
05. It Ain’t Who You Know Side
06. More Music
07. Brand New Man
08. Dirty Harry
09. Flute Instrumental
10. When Something Is Wrong
11. Scatterlight Rock

仕様: 日本盤CD/ライナーノーツ付き

掲載: 2015年04月27日 21:00

更新: 2015年05月28日 10:00