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日本での人気の高まりを見せるステファン・コンフォード、初期作品集

Stephen Cornford

 

 

Stephen Cornford

ライナーノーツ畠中実(NTTインターコミュニケーションセンターICC)

NTT ICC「オープンスペース2015」での展示作品の記憶が新しい、日本での人気の高まりを見せる実験音楽家ステファン・コンフォードの初期作品集。
 
カセットテープレコーダーやターンテーブルなどを改造し、その機構そのものが発する微細な音を拾い上げ、本来のものとは全く異なる姿を新たに提示するアーティストである彼が、キャリアの初期に作り上げた「動く彫刻」の音の記録。
 

Stephen Cornford

今作では、バイオリン、ギター、ピアノなど既存の楽器を使用。それぞれの楽器の持つ、音を発する機構の部分を拡張し、視覚的/聴覚的に全く新しい領域を提示してみせる。
 
アナログテープそのものがバイオリンの弦を鳴らすと同時に録音をもする「For violin, viola & tape」、ギター本体そのものを高速で回転させることにより発生するドップラー効果を利用したドローンサウンドが美しい「Air guitar」など計6トラック収録。
 
サウンド、写真、解説全てが脳内で結びついた時、その「動く彫刻」の持つ驚異的な機構に対する驚きで、聴いた者の思考が「停止」するかもしれない。クラシカルな美しさとノイズミュージックのような激しさを併せ持つ、初期作品集にして彼のアーティストとしての思考の根幹が提示された重要盤になっている。

 

掲載: 2015年12月04日 15:25