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ロニー・ベイカー・ブルックス、10年振りのアルバム

Ronnie Baker Brooks

 

シカゴのブルース・クラブ・レジェンド、ロニー・ベイカー・ブルックス。ブルースの巨人、ロニー・ブルックスの息子であり、同じくブルース・ギタリストのウェイン・ベイカー・ブルックスと兄弟でもある彼が約10年振りとなるアルバムをリリースする。

19歳の頃から父のバンドで演奏してきた彼は32歳からソロ・アーティストとしても活躍。これまで3枚のアルバムをリリースしているが、この度発売となる新作『TIMES HAVE CHANGED』は前作、2006年発表の『THE TORCH』以来、実に10年振りの作品となる。

シカゴを拠点に活躍してきたロニーだが、この新作ではメンフィスへ向かい、キース・リチャーズやエリック・クラプトンを手掛けた経験を持つベテラン、スティーヴ・ジョーダンを迎えてレコーディングに取り掛かった。ちなみにレコーディング初日、ロニーの繰り出す音があまりにも大きかったため、スティーヴは彼に使っていたペダル・ボードをバンに仕舞うように言い渡したそう。その結果、ロニーは生まれて初めてギブソンのギターをTKTKアンプに直接繋ぐという経験をすることになった。しかし、その”基本に戻る”ことによって、彼はまるで大学や大学院に通っているかのように、様々なものを学ぶことが出来たという。

さらにメンフィスでは、アル・グリーンなどがレコーディングしたことでも知られる、ロイヤル・スタジオでレコーディングを行い、そこにスティーヴとロニーは、スティーヴ・クロッパー(ブッカーT&ザ・MGズ、オーティス・レディング、サム&デイヴ)、アーチ―・ターナー(アル・グリーン、シル・ジョンソン)、そしてジャズ・サックス・プレイヤー、ラニー・マクミラン、そしてアンジー・ストーンを迎えた。さらに一部の曲では、Hi リズム・セクションのティーニー、チャールズ、リロイのホッジス兄弟も参加している。このロイヤル・スタジオで、ロニーは、アル・グリーンがかつて使ったマイクと彼のバンドだったミュージシャンたちとともに、アルバムをレコーディングしていった。

最初にレコーディングしたのは、カーティス・メイフィールドの「Give Me Your Love」、それに続けて録音したのがアルヴィン・キャッシュのインスト・ジャム、「Twine Time」だったそう。アルバムにはこれらカヴァーの他、ロニー自身によるオリジナルも5曲収録している。アルバムのタイトル・トラック「Times Have Changed」もその1曲だが、ここでは彼の長年の友人であるメンフィスのラッパーアル・カポネ(Al Kapone)が参加している。

シカゴのブルース・クラブではちょっとしたベテランだったロニーだが、今回のメンフィスでのレコーディングは、彼にとっては大きな経験だったという。ロニー曰く「音楽や機材についての生き字引」だというスティーヴ・ジョーダンから大きな刺激を受け、また多くを学んだ彼は、レコーディングが進んでいくにつれ、どんどん自信もついていったという。「この経験のおかげでミュージシャンとしても成長したよ」、そう語るシカゴのブルース・マンの成長の過程がこの一作には詰まっている。

 

 

掲載: 2017年01月19日 09:27