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アルメニアの現代作曲家ティグラン・マンスリアンの静謐な“レクイエム”

マンスリアン

アルメニアの伝統の音と感性による美しきハーモニー

アルメニアを代表する現代音楽作曲家ティグラン・マンスリアン(1939-)のこの「レクイエム」は、1915年から1917年にかけてトルコで起きたアルメニア人虐殺の被害者の記憶に捧げられたもので、伝統の音と感性と、ラテン語によるレクイエムのテキストによっています。マンスリアンにとって金字塔ともいうべき作品です。
「問題の本質は、アルメニア教会とローマカトリック教会の間の宗教的テキストの読み方にある違いが存在することです。長い間独立国家を成さない国の信者の心理は、その背後に強力な宗教があり何世紀にもわたって独立した国家に暮らす信者の心理とは大きく異なるのです。アルメニア人の心理的な観点から、バッハやベートーヴェンの作品で「キリエ・エレイソン」が唱えるイントネーションは、祈りとはまったく違っています。そこで私たちはレクイエムを誰が歌うのかを決めるにあたり、慎重に議論を重ねました。歌手たちは、古代アルメニアの写本に描かれている人物と同じ心理学や性格を持つ必要があります。そして同時に、私はラテン語の典礼書に非常に固執していました。」と、マンスリアンは語っています。
古典と現代の両方の音楽様式、東西の典礼言語感覚が融合し、叙事詩的な人間の悲劇の記念碑を描き出したこの作品は、いつの世にも存在する対立に傷ついた人の心を深く癒す美しい響きに満ちています。
(ユニバーサル・ミュージック/IMS)

【曲目】
ティグラン・マンスリアン(1939-):
レクイエム
【演奏】
アンヤ・ペーターゼン(ソプラノ)
アンドリュー・レッドモンド(バリトン)
アレクサンダー・リープライヒ(指揮)
RIAS室内合唱団
ミュンヘン室内管弦楽団
【録音】
2016年1月、ベルリン、イエス=キリスト教会

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2017年03月23日 00:00