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園田高弘が1980年代に録音・発売したLPレコード(3タイトル)の最終在庫品を限定販売!

園田高弘のLPレコード

日本で最初の国際的なピアニスト、園田高弘(1928~2004)が1980年代にアダムエース・レーベルとエヴィカ・レーベルに録音したLPレコードの未開封品が、メーカー倉庫にて発見されました。何れも相沢昭八郎(1933~)による録音で、当時のビクター工場によりプレスされました。この度、タワーレコードではメーカーの最終在庫を販売いたします。何れも未開封盤ですがジャケットは年代相応の保存状態です。最終在庫につき交換は出来かねます。希少盤ということを踏まえてご購入いただければ幸いです。在庫が終了次第、販売を終了いたします。
(タワーレコード)

 

園田高弘 プロフィール

1928年9月17日、東京生まれのピアニスト。2004年10月7日没。東京音楽学校でレオ・シロタに学ぶ。1948年にデビュー・リサイタルを開き、1950年からパリでマルグリット・ロン、ヘルムート・ロロフに師事する。1954年、初来日したカラヤンの指揮でNHK交響楽団と協演。1959年、ベルリン・フィル定期公演に招かれる。以後国内外で幅広く、めざましい活躍を続けている。1950年代には、武満徹らとともに実験工房のメンバーとして、数々の作品の日本初演を行った。これまでにバッハの平均律クラヴィーア曲集を2回、シェーンベルクのピアノ曲全集など活発な録音活動を行い、特に3回にわたるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集の録音は、世界的にも類を見ない偉業と言われている。ショパン、チャイコフスキー、ミュンヘンなど世界の著名な音楽コンクールからも審査員として度々招かれている。また、1985年以来、大分市で園田高弘賞ピアノ・コンクールを開催し、後進の育成にも寄与している。日本で最初の国際的なピアニストだけに、病による急逝が惜しまれる。
(音楽出版社)

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集(第1~32番)
園田高弘(ピアノ)

1983年3~11月、東京文化会館小ホールでのライヴ録音(ステレオ)

全集を3度録音した園田高弘の2回目の全集。第1回目は日本コロムビアへの1968~69年のセッション録音、第3回目はエヴィカへの1993~96年のセッション録音でした。

「ベートーヴェンの音楽は一人の音楽家の『ドラマ』だと思う。彼は、ピアノ曲を若いときから死ぬまで書き続けた。その発展の歴史をたどることによって、彼の音楽観の発展をたどることができる。……作曲家の精神の深化の軌跡をたどることは、音楽の醍醐味だ。……音の裏に隠されているイデー(精神性)を理解しないかぎり、とても鍵盤に手は下ろせない」(園田高弘著『ピアニストその人生』春秋社刊より)

シューマン:クライスレリアーナ&子供の情景

シューマン:クライスレリアーナ、子供の情景
園田高弘(ピアノ)

1982年9月20,24日、カトリック下井草教会でのセッション録音(デジタル・ステレオ))

園田高弘にとって初のシューマン録音となったもの。この両曲は再録音を行いませんでしたので、貴重な1枚となっています。

「ピアノは歌詞のない歌、無言歌のようなものだ。背景にあるものをすべて自分の内に蓄積して、それが血となり肉となって、初めて指先から音楽が生まれてくる。楽譜を見て音符をただの音の響きとして還元するだけではまったく虚しい」
(園田高弘著『ピアニストその人生』春秋社刊より)

ブラームス:ピアノ協奏曲第1&2番

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番&第2番
園田高弘(ピアノ)
山田一雄指揮 東京交響楽団

1980年11月12日、藤沢市民会館大ホールでのライヴ録音(アナログ・ステレオ)

園田高弘の生前に発売されたブラームスの協奏曲録音はこのLPレコード2枚組だけでした。彼の没後の2005年11月に大山平一郎指揮九州交響楽団との2002年ライヴがCD化され(アークスティカ PPCA-102)、2017年3月にNHK交響楽団との1969年(サヴァリッシュ指揮の第1番)、及び1999年(コウト指揮の第2番)のライヴがCD化されました(キングインターナショナル KKC2119)。ブラームスのピアノ協奏曲第2番は1961年10月、チェリビダッケ指揮イタリア放送交響楽団とともに演奏した、園田高弘にとって思い出深い楽曲でした。

「音楽は時間の進行とともに音を『立ち上げる』点で、現象学の領域に属する。着地点を見定めず、起承転結を欠いては意味をなさない。演奏の哲学を僕に開眼させたのは、指揮者のセルジュ・チェリビダッケである。……彼はフッサールの現象学や禅の影響を受け、ちょうど僕が出会ったころに、『楽曲の起点にはすでに終点が内包されている』という独自の音楽観を構築しつつあった。それをなんとか僕にも伝えたいと思ったのだろう。今はあまりにも表面的な音楽、上澄みをとってしまうと何も残らないような音楽がもてはやされている。しかし、そういう流行が過ぎ去って、より本質的なものを求めたいという気運が出てくれば、クレンペラーやチェリビダッケが見直されるのではないだろうか。」
(園田高弘著『ピアニストその人生』春秋社刊より)

カテゴリ : タワー限定 セール | タグ : 高音質(クラシック) クラシックLP

掲載: 2017年04月20日 00:00