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アンビエント・ハープの才女、メリー・ラティモア (Mary Lattimore) 新作『Collected Pieces』

Mary Lattimore

 

これまでThurston Moore、Sharon Van Etten、Meg Baird、Julia Holter、Jarvis Cocker、Kurt Vile、Steve Gunn、Ed Askewなど様々な名だたるアーティストの録音やライヴのサポートをし、2014年にPew Center for Arts & Heritageのフェロー賞を受賞するなど、その才能は多くのミュージシャンから賞賛されているフィラデルフィアの女性ハーピスト、Mary Lattimoreの新作は彼女が2011年から2016年にかけて暮らしていたフィラデルフィアの家で録音された音源をコンパイルしたもの。とはいえ、オリジナル・アルバムと言っても過言ではない良曲揃い。

そのフィラデルフィアの家には12年間住んでいたようで、美しさと悲しみ、日差しや暗闇など、陰と陽の様々な沢山の想い出に満ちており、それらが内包された音源に仕上がった。

作品全体を通して彼女の47弦Lyon & Healyハープと絶妙なエフェクトとエレクトロニクスでエモーショナルで色彩豊かな音像を描き出す。冒頭の「Wawa By The Ocean」はハープの美しいメロディとハーモニーがゆったりと浮かび上がり、まるで淡い夕暮れや日差しに溶け込むような幻想的なサウンドで、ぐいぐいと引き込まれる。その他にもループやエフェクトを巧みなアクセントにした「Bold Rides」、浮遊感のあるキーボードやヴォイスをフィーチャーした「We Just Found Out She Died」、ミニマル且つエクスペリメンタルな「It Was Late And We Watched The Motel Burn」、リリカルなハープの音色が切ない「The Warm Shoulder」など、多彩な楽曲が盛り込まれている。彼女が過ごして来た日々の空気感や心象風景が見事に投影されている、聴き手の感情を揺さぶる力作。

 

 

 

タグ : UK/US INDIE

掲載: 2017年05月23日 14:29