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クロノス・クァルテット (KRONOS QUARTET) 4人のヴォーカリストと共にトラディショナル楽曲を再構築した新作『Folk Songs』

KRONOS QUARTET

 

1973年にシアトルに結成して以降、現代音楽から民族音楽までさまざまなスタイルの音楽を弦楽四重奏で演奏し、ジャンルレスなコラボレーションといったクロスオーヴァーな活動で、確固たる人気と実力を誇る、世界で最も愛され、最も影響力を持つクァルテットが、David Harrington、John Sherba、Hank Dutt、Sunny YangからなるこのKRONOS QUARTETだ。

1985年にNonnesuch Recordsと専属契約を結び、以降実に47枚もの作品を発表し、手掛けた楽曲は900曲を超えるこのKRONOS QUARTET。名実ともにレーベルを代表するアーティストと言える彼らは、2014年にレーベルの50周年を記念してロンドンのBarbicanとニューヨークのBrooklyn Academy of Musicで開催された記念コンサートに出演する。そこで、彼らはレーベルメイトでもある4人のヴォーカリストとの共演を果たし、トラディショナルな楽曲にコンテンポラリーなアレンジを加え、「Folk Songs」と題されたパフォーマンスを披露する。この素晴らしい共演が非常に大きな反響を呼んだため、改めてプロデューサーにDoug Pettyを迎えてこの豪華共演をレコーディングし直したのが、今回遂に発売となる最新作『FOLK SONGS』だ。

ここで披露される楽曲は、トラッド・ミュージック。これまでも様々なスタイルの音楽にアレンジを施し、時代のサウンドを探求し続けてきた彼らだが、今回もトラッドというスタイルの楽曲を独自の解釈で弦楽四重奏のアレンジを施し、素晴らしいサウンドを届けてくれている。その楽曲により深みと彩を加えてくれているのが、今作で共演している4人のヴォーカリストだ。

トラディショナルな音楽に新たな解釈やスタイルを加えて独自のものとしてしまう才能を持つシンガー・ソングライター、SAM AMIDONは、「Oh Where」と「I See the Sign」という2曲に参加。また、英国フォーク・ミュージック最高の声を持つ一人として注目を集めるOLIVIA CHANEYも「Ramblin' Boy」と「Montagne, que tu es haute」の2曲で参加している。さらに、アメリカン・ルーツ・ミュージックの歴史を自らに取り込み、新たな未来を紡ぎだす才女、RHIANNON GIDDENSが「Factory Girl」と「Lullaby」に、そして10,000 MANIACSのヴォーカリストとして、そして一人の女性シンガーとして、唯一無二のエモーショナルな声で人々の心に深くを歌を刻み込むNATALIE MERCHANTも「The Butcher's Boy」と「Johnny Has Gone for a Soldier」という2曲に参加。

それぞれのヴォーカリストの楽曲を1曲づつ収録し、間にKRONOS QUARTETによるインストゥルメンタル曲を挟んで再び1曲づつ収録するというその繊細なトラックリストも、見事の一言。それぞれの才能がぶつかりあいながらも優しい色合いに溢れた曲が次々と現れる今作は、KRONOS QUARTET的クロスオーヴァー・サウンドがとめどなく鳴り響く、新たなる「名作」の登場だ。

 

掲載: 2017年05月25日 18:26