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寺島靖国プレゼンツ『For Jazz Vocal Fans Only』に収録されたポリー・ギボンズ (Polly Gibbons) 新作

Polly Gibbons

 

UK 出身、ロニー・スコッツでの定期的なコンサートでも実力を証明してきたヴォーカリスト、ポリー・ギボンズのResonance での第2弾作品!

2008 年、2010 年には、Mojo 及びM&I 社から作品がリリースされ、2015 年には、寺島靖国さん監修のコンピレーション『フォー・ジャズ・ヴォーカル・ファンズ・オンリー Vol.1』に、“マイ・ファニー・ヴァレンタイン”が収録され、話題になったもの。本作は2014 年の『Many Faces of Love』以来、3 年振り、待望の作品になります。

実に幅広い音楽から影響を受けているポリー・ギボンズは、ジョニ・ミッチェルやレナード・コーエンの詩の世界にインスパイアされる一方、バップの神様、チャーリー・パーカーを尊敬し、マヘリア・ジャクソン、ダニ・ハサウェイ、ビリー・ホリディ、ニナ・シモン、マーヴィン・ゲイといったアーティストのソウルに揺さぶられてきたのだとか。本作は、そんな様々な影響が混然一体となって作品に昇華されています。

豊かな声量と、ダイナミックなリズムは健在そのもの。今回は、ホーン・セクションもバックに従え、一層の力も得たようです。ソウルフルな歌いまわしと、ジャズのスウィング感が相まった歌は、オープニングからご機嫌そのもの。またダニ・ハサウェイの“Sack Full of Dreams”辺りを聴けば、オリジナルにも肉迫する歌に、リスペクトの深さが伺えますし、一方、4ビートのスウィングを歌えば、ジャズの伝統にしっかり根ざした洒落た歌唱も聴けます。かと思えば、映画音楽なども取り入れる彼女。ムーディな歌唱にはしっとりとした大人の味わいがありますし、オリジナルのM8 には、本格的なゴスペル・フィーリングも。一方エリントン・ナンバーでは可憐な歌唱も聴かせます。なんともなんとも、幅広い歌唱があります。

バックのメンバーも豪華。ピアノには、ジェフ・ハミルトンのトリオのメンバーでもある正統派タミール・ヘンデルマン、ドラマーには、ティエニー・サットン及び、クリスチャン・ジェイコブ・トリオのメンバーであるレイ・ブリンカー。一流のメンバーにも支えられて、自らのヴォーカル世界を思いのままに繰り広げるギボンズ。注目です。

PERSONNEL:
Polly Gibbons - vocals
James Pearson - piano
Tamir Hendelman - piano
Graham Dechter - guitar
Shedrick Mitchell - Hammond B-3 organ ("Midnight Prayer", "Sack Full of Dreams")
Kevin Axt - bass
Ray Brinker - drums

Horn Section:
Willie Murillo - trumpet
Vinny Dawson - trumpet
Bob McChesney - trombone
Andy Martin - trombone
Bob Sheppard - alto sax, tenor sax, clarinet, flute
Brian Scanlon - alto sax, tenor sax, flute
Keith Bishop - alto sax, tenor sax, clarinet, flute
Tom Peterson - baritone sax, tenor sax

国内盤仕様ライナーノーツ:寺島靖国

 

 

 

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ヴォーカルについての執筆を多数発表している寺島靖国が満を持してお送りするシリーズ・コンピレーション"FOR JAZZ VOCAL FANS ONLY"第1弾。寺島靖国の十八番、女性ヴォーカルを大フィーチャー!

掲載: 2017年06月20日 10:56