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フランスの名チェリスト、アンドレ・ナヴァラのプラハ録音を一挙にBOX化(1953~66年録音)

ナヴァラBOX

充実のレパートリーに驚愕。アンドレ・ナヴァラのプラハ録音集成!!

アンドレ・ナヴァラは1911年10月13日に南フランスのビアリッツの音楽的な家庭に生まれた。9歳でトゥールーズ音楽院に学び、4年後に一等賞で卒業。その後、パリ音楽院に入学。ジュール・ロエブにチェロを、シャルル・トゥルヌミールに室内楽を学び、1927年15歳で一等賞を取り、卒業した。1929~35年までクレトリー四重奏団のチェロ奏者として活動、次いでヨゼフ・ベンヴェヌーティ(ピアノ)とルネ・ベネデッティ(ヴァイオリン)とともにBBN三重奏団を組織した。1931年にはコロンヌ管弦楽団と共演し、ラロのチェロ協奏曲を弾き、ソリストとしてもデビューした。1937年にはウィーン国際チェロ・コンクールに優勝し、数々の演奏契約が結ばれたが、第2次大戦のため活動を停止せざるを得なかった。戦後は、フランスを代表するチェロの名手として、世界各地に演奏旅行を行った。我が国にも1962年4月に初来日後、1980年、1982年、1984年と4度訪れている。

同時代の音楽を積極的に取り上げたため、多くの作曲家が彼に作品を捧げており、デュポン、パスカル、ジョリヴェ(第1番)、トマジらの協奏曲の世界初演を行っている。教師としても名高く、1949年にパリ音楽院の教授となり、1954年からイタリア・シエナのキジ音楽院の夏季クラスで教え、1958年には旧西ドイツのデトモルト音楽院チェロ科の教授に就任するなど、ヨーロッパ各地で後進の指導に当たっていた。

1956年にはフランス政府よりレジオン・ドヌール・シュヴァリエ賞を受賞。その後も「芸術と文学のシュヴァリエ」の称号を受けるなど、彼の後半生は栄誉と名声に包まれていた。1988年7月31日、心臓発作のため、滞在中のシエナのホテルで76年の生涯を閉じた。

流麗なテクニックと端正な音楽作り、そして豊かな情感が結び付いた詩趣に満ちた芸術…ナヴァラの演奏の特質はこのように集約できるだろう。技巧面では、ヴァイオリンの名教師カール・フレッシュの技法などを研究して、独自の演奏技法を産み出した。そのため、どのような技巧的な難所においても、ナヴァラの音はヴォリュームと緊張感を失わなかったと言われている。また、スタッカートやスピッカートなどの運弓の素晴らしさは、当時のチェリストたちの憧れの的だった。

演奏解釈面では、戦後の新古典主義的な演奏様式に与し、名技性を排した、楽曲のスタイルに忠実な演奏を心掛けた。しかし、彼の造り出す音楽は、些かも形式主義に陥ること無く、常に輝かしい生命力と気品高い芸術性を湛えていた。

今回発売される5枚組CDは、ナヴァラが1953年から66年にかけてチェコ・スプラフォン社へ録音したもので、1998年3月21日に日本コロムビアが世界初CD化した『アンドレ・ナヴァラ・スプラフォン・レコーディングス』(7枚分売:廃盤)と同じ曲目を、最新のリマスター音源を使用してBOX化したものである。曲目もバロック期から彼にとっての同時代音楽まで幅広く収めている。彼はしばしばチェコ・フィルハーモニー管弦楽団のソリストとして招かれるなど、チェコの音楽家との結び付きが強かったが、これらのCDはその見事な結実であるばかりでなく、40代から50代半ばという充実期の彼の芸術を今に伝えるものとして、真に貴重な復刻と言えるだろう。
(タワーレコード商品本部 板倉重雄)

フランスを代表するチェリスト、アンドレ・ナヴァラ(1911-1988)が1953年から1966年かけてプラハで収録した貴重な録音集成(全19篇)が5枚組CDで登場。しかも全てオリジナルテープからの2017年最新リマスタリングです!

ナヴァラはトゥールーズ音楽院に学び、13歳で一等賞を得て卒業。さらにパリ音楽院でジュール・ロエブにチェロを、シャルル・トゥルヌミールに室内楽を師事し一等賞を得て卒業した逸材。その後、1929-35年にはクレトリ弦楽四重奏団のメンバーを務め、ついでピアノのヨゼフ・ベンヴェヌーティ、ヴァイオリンのルネ・ベネデッティとピアノ三重奏団を結成するなど室内楽を積極的に行いました。

1951年5月にプラハの春音楽祭にデビューし大成功をおさめたナヴァラは、その後定期的にプラハを訪れ、演奏会および録音を行いました。当録音集成ではヨゼフ・スークとブラームスの二重協奏曲、コダーイ、オネゲル、マルティヌーのデュオ作品を収録。またシューマン、プロコフィエフ、ラロの協奏曲ではナヴァラ節炸裂の熱演を聴かせてくれます。17世紀から20世紀まで室内楽から協奏曲まで作風も異なる様々な作品をスケールの大きなボウイングでたっぷりと聴かせます。スプラフォンの丁寧な復刻によりナヴァラの至芸が蘇りました!
(キングインターナショナル)

アンドレ・ナヴァラ プラハ録音集成
『アンドレ・ナヴァラ プラハ録音集成』

【曲目】
[CD 1](80'20")
(1)ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102(i .16'38"+ii7'08"+iii .8'45" = 32'37")
(2)シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 Op.129(i .11'45" +ii.4'08" +iii .9'34"= 25'28")
(3)ブロッホ:ヘブライ狂詩曲「ソロモン」(22'15")

[CD 2](74'20")
(4)レスピーギ:アダージョと変奏~チェロとオーケストラのための(10'09")
(5)プロコフィエフ:チェロ協奏曲第2番(交響的協奏曲)Op.125(i .10'32" +ii .17'17"+iii .9'50"=37'47")
(6)マルティヌー:チェロ・コンチェルティーノ~ピアノ、管楽器、打楽器を伴う H.143(13'33")
(7)イベール:チェロと管楽器のための協奏曲(i .3'18" +ii.4'33" +iii .4'54"= 12'51")

[CD 3](76'09")
(8)ラロ:チェロ協奏曲 ニ短調(i .11'55" +ii.6'03"+iii.6'36" = 24'39")
(9)ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op.38(i .12'27" +ii .6'48"+iii .6'39"= 25'57")
(10)ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op.99(i .6'58" +ii .7'12" +iii .6'26" +iv .4'47"= 25'33")

[CD 4](65'20")
(11)コダーイ:二重奏曲~ヴァイオリンとチェロのための(i.9'01"+ii .8'47" +iii .7'59"= 25'54")
(12)オネゲル:ソナティナ~ヴァイオリンとチェロのための(i.4'44" +ii .5'58" +iii .4'18" = 15'07")
(13)マルティヌー:二重奏曲第1番~ヴァイオリンとチェロのための H.157(i .3'59"+ii .7'36" = 11'37")
(14)マルティヌー:二重奏曲第2番~ヴァイオリンとチェロのための H.371(i .3'03" +ii .6'04" +iii .3'31" = 12'42")

[CD 5](74'09")
(15)プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119(i .11'24"+ii .4'45" +iii .7'51" = 24'06")
(16)ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番 イ長調 Op.69(i .12'34"+ii .5'49"+iii .7'22" = 25'50")
(17)ルイ・ド・ケ=デルヴロワ(1670-1760):組曲第2番~チェロとピアノのための(i.3'48"+ii.1'16"+iii.1'26"+iv.3'11"+v.1'28"=11'20")
(18)ボッケリーニ:チェロ・ソナタ第3番 ト長調(i .3'37" +ii.3'23" +iii .3'11"= 10'16")
(19)ラヴェル:ハバネラ形式の小品(2'37")

【演奏】
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)
(1)(11) - (14)ヨゼフ・スーク(ヴァイオリン)
(1) - (5)カレル・アンチェル(指揮)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(6)(7)マルティン・トゥルノフスキー(指揮)、室内管弦楽団
(8)コンスタンティン・シルヴェストリ(指揮)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(9)(10)(15)(16)アルフレート・ホレチェク(ピアノ)
(17) - (19)フランティシェク・マクシアーン(ピアノ)

【録音】
(1)1963年9月30日& 10月3日、(2)(3)1964年2月7-9日、(4)(5) 1965年6月20-25、(8) 1953年6月29日/ルドルフィヌム(プラハ)
(6)(7)1966年6月27-30日、(9)1961年3月29日、(10)1961年3月30日、(11)-(13)1964年9月28-30日、(14)1966年6月27-30日、(15)1958年1月4-6日、
(16)1958 年1月8,10-11日、(17) - (19) 1953年6月25日/ドモヴィナ・スタジオ

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2017年07月18日 00:00