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SIXX:A.M.(シックス・エー・エム)、『ザ・ヘロイン・ダイアリーズ』(Heroin Diaries)発売10周年記念盤

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モトリー・クルーのベーシスト、ニッキー・シックスを中心として、ギターにDJアシュバ、ヴォーカルにジェイムズ・マイケルを迎えて結成されたハードロック・バンド、SIXX:A.M.のファースト・アルバム『ザ・ヘロイン・ダイアリーズ』が発売10周年記念盤として登場!

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アルバムの元となったのは、2007年に出版されたニッキー・シックスの著書『ヘロイン・ダイアリーズ』だ。本書は1986年12月25日から1987年12月25日までつけられていたニッキーの日記と、その後の話で構成されている。1987年当時、モトリー・クルーは4枚目のアルバム『ガールズ、ガールズ、ガールズ』をレコーディング、発表、ツアーを行っていく時期で、バンドは飛ぶ鳥落とす勢いだった。しかし、リーダーのニッキーは重度のヘロイン中毒に苛まれており、最終的には過剰摂取により心肺停止状態まで起こしてしまうほど酷い状況だった。暗黒時代の出来事がリアルに綴られたショッキングな内容。そんな書籍のサウンド・トラックとして作られた本作は、アルバム全編がダークな雰囲気に包まれており、ここにはモトリー・クルーのような明るいパーティ・ロック感は無い。「Life Is Beautiful」の一節にある“死ぬまで生きられない”という、絶望の淵にいる彼の悲痛な叫びは、聴く者の心を確実に抉るだろう。アルバム後半では、暗闇から抜け出そうと藻掻く男の前向きな意志も感じられ、単にダークなだけではなく、生きることに対する執着、明日を迎える希望に満ちている。

さすがニッキー・シックスの作品というだけあって、非常にクオリティの高いアルバムとなっている。コンセプト・アルバムであり、ストーリーを追えば大きな感動を得ることもできるが、一曲を切り取っても楽しめる高品質の楽曲群に改めてニッキーの才能を感じる。楽曲それぞれにフックがあり、ニッキー共に作曲したDJアシュバのハイレベルな表現力、ジェイムズ・マイケルの歌唱力も見事だ。

今回の10周年記念盤には、「ライフ・イズ・ビューティフル」、「アクシデンツ・キャン・ハプン」、「ガール・ウィズ・ゴールデン・アイズ」の“2017年ヴァージョン”を収録。あらためて楽曲の素晴らしさを噛み締めつつ、生きる喜びを味わいたい作品だ。

 

 

タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM) リイシュー

掲載: 2017年09月26日 11:59

更新: 2018年01月16日 13:30