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日経新聞「名作コンシェルジュ」で紹介!クレーメル&アファナシエフのブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集

クレーメル&アファナシエフ

日本経済新聞2017年10月8日(日)のThe STYLE / Cultureの人気コーナー「名作コンシェルジュ」でタワーレコード企画盤クレーメル&アファナシエフの「ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集」(2枚組)が掲載されました!

音楽評論家 鈴木淳史氏の文章のタイトルは「覚醒と陶酔がもたらす『破壊と創造』の演奏」。まさにクレーメルとアファナシエフによる演奏の特質をズバリと捉えたタイトルで、新しいクラシック・ファンには思わず聴いてみたくなるような、オールド・ファンには、この演奏の1991年初発売時の衝撃を思い起こさせるようなタイトルと言えるでしょう。

クレーメルとアファナシエフのブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集&ブゾーニのヴァイオリン・ソナタ第2番という1991年初発売時のオリジナル・カップリング(2枚組)が聴けるのは、今、世界でこのタワーレコード企画盤での再発盤のみ!他のサイトでは、この企画盤を買うことはできません。日経新聞での鈴木淳史氏の文章と併せて聴くことで、より多角的にこのレコード史に残る問題作に迫ることができるのではないでしょうか。
(タワーレコード)

『ブラームス:ヴァイオリンソナタ全集、ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第2番/ギドン・クレーメル、ヴァレリー・アファナシエフ』

【収録曲】
<CD1>
1. ヨハネス・ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 作品78 《雨の歌》
2. 同:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 作品100
<CD2>
3. 同:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 作品108
4. フェルッチョ・ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ホ短調 作品36a

【演奏】
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ)

【録音】
1987年10月20-24日 ベルリン、イエス・キリスト教会

【原盤】
Deutsche Grammophon

鬼才同士の共演盤として発売当時話題となった注目のアルバムを、
初出時以来のオリジナル形態で復刻。ブゾーニは久々の復活


クレーメル(1947年2月27日、リガ生まれ)は、旧ソ連時代のラトビア出身で1980年に西ドイツに亡命したヴァイオリニスト。アファナシエフ(1947年9月8日、モスクワ生まれ)は、旧ソ連出身で1974年ベルギーに亡命したピアニスト、詩人、作家。この二人がデュオを組み始めた頃の1987年10月に、ベルリンで録音した2枚組で、個性的な二人の奏者の顔合わせ、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集とブゾーニという組合せ、そしてゆったりしたテンポによる演奏が、それぞれ大きな話題を呼びました。

クレーメルはダヴィッド・オイストラフ門下、アファナシエフはエミール・ギレリスとヤコフ・ザークの門下にあたり、それぞれ旧ソ連の巨匠に師事していること、そして若き日より国を代表する奏者として世界各地の国際コンクールに挑戦し、好成績を残したこと、そしてより自由な演奏活動を行うため冷戦終結前に西側に亡命したことでも共通しています。二人とも鋭敏な感覚と高い知性、そして個性的な表現力の持ち主であり、ロマン派の名作ブラームスのヴァイオリン・ソナタ集を実にユニークに演じています。まず驚かされるのがテンポの遅さで、ヴァイオリン・ソナタ第1番は普通は30分程度で演奏されるところ、36分以上をかけてロマンティックに演じています。続く第2番と第3番はそれぞれ25分30秒程度で、やや遅い程度のテンポに落ち着きますが、第1番はアルバム冒頭だけにその印象が強烈に聴き手に迫る訳です。そして1888年作曲の第3番のあとには、イタリア出身でドイツで活躍したピアニスト、作曲家のブゾーニがその10年後に書いたヴァイオリン・ソナタ第2番が、あたかもブラームス以後、現代までつながる音楽史の歩みを解き明かすように演奏されるのです。演奏時間も約38分とブラームスの第1番同様に長大なもので、2枚組を通じて4つの作品がシンメトリーを示すプログラムとなっています。

このようにクレーメルとアファナシエフの狙いはオリジナルの2枚組で初めて理解できるのですが、この2枚組は1991年発売の初出盤が廃盤となって以来、今日まで復活することがなく、ブラームスのソナタ3曲のうち2曲のみが1枚物のCDとして再発売を繰り返している状況でした。今回、もとの2枚組の形で初めて再発売し、「アファナシエフのメッセージ」の日本語訳も含んだライナーノーツも当時のまま再現することで、それぞれの作品を鑑賞するだけでなく、改めて両者によるこのアルバムの制作意図を理解していただけることと思います。
(タワーレコード)

カテゴリ : ニュース

掲載: 2017年10月10日 10:30