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英愛好家が50年代に最高機材でエアチェックしたクレンペラーの未発表音源4枚組が登場!

オットー・クレンペラー

英リリタ創設者、リチャード・イッター(1928~2014)が1952年から1996年までBBCのFM放送をエアチェックした、放送局にも残っていない貴重なコレクションより、BBC承認のもと40タイトルのリリースが決定。話題を呼んだカラヤン&ハスキルの未発表ライヴに続く第2弾は、飛行機事故のため36歳で亡くなったグィド・カンテッリと、巨匠オットー・クレンペラーの未発表ライヴです!
(タワーレコード)

英国の録音史において貴重な役割を果たしたRichard Itter-リチャード・イッター(1928-2014)。

彼はもともと録音に対して興味を抱いており、1951年に開設された英国の放送局“BBC Wrotham transmitter”の放送(1955年からはVHF/FM放送が開始された)を私的使用するためだけに、当時最高級の機材を用いて録音していました。1952年から1996年まで、およそ1500点にのぼる放送録音は、貴重なコレクションとして現在も大切に保存されています。

また、イッターは1959年にプライヴェート・レーベル「Lyrita Recorded Edition」を設立し、こちらは大手レーベル(HMV、Deccaなど)がリリースしなかったアイアランドやフィンジなど「英国の知られざる作曲家」を積極的に紹介し、1960年代における彼らの作品普及に大きく貢献しています。1970年代になると、さらにバックス、モーラン、オルウィン、ブリッジ、ローストーン、ラブラなどの交響的作品や協奏曲の初演録音を追加、こちらの音源の多くは現在“Nimbus Records”にライセンスされ、流通しています。

ICA CLASSICSは、BBCと12年間の交渉との末、ようやく契約がまとまり、イッターの膨大な録音の中から40タイトルをリリースします。これらは前述のとおり、これまでに市場に出たことのない貴重なものです。

第2弾2タイトルの一つは『オットー・クレンペラー:1955-1956年秘蔵音源集』です。

1939年、50歳代半ばで病に倒れ、一時は指揮者として再生不能とまでされたクレンペラーですが、第二次世界大戦後には完全復帰、世界各地のオーケストラを指揮し名声を高めます。そしてロンドンでの客演が評判を呼び、これを聴いたウォルター・レッグが(ちょうどカラヤンの後任を探していた)1952年に彼と契約を結んだことは良く知られています。以降、クレンペラーとフィルハーモニア管の関係は良好となり次々と名盤が生まれましたが、この録音はEMIからはリリースされなかったもの。ブルックナーやブラームスなど、クレンペラーらしい厳格な演奏が並んでいます。また、モーツァルトの協奏曲でソロを務めているのはブロニスワフ・ギンペル。クレンペラーお気に入りのヴァイオリニストで、1937年から1942年には当時ロサンゼルス・フィルハーモニックの指揮者を務めていたクレンペラーはギンペルをコンサートマスターに迎えたほど、彼の演奏を高く評価していましたが、録音はあまり残されておらず、こちらも貴重な記録です。
(ナクソス・ジャパン)

オットー・クレンペラー:1955-1956年秘蔵音源集

【CD1】
モーツァルト(1756-1791):
1-4.交響曲 第29番 イ長調 K201
5-8.交響曲 第40番 ト短調 K550
9-11.ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調「トルコ風」K219

ブロニスワフ・ギンペル(ヴァイオリン)…9-11
フィルハーモニア管弦楽団

【CD2】
1-4.ベートーヴェン(1770-1827):交響曲 第2番 ニ長調 Op.36
5-8.シューマン(1810-186):交響曲 第4番 ニ短調 Op.120

BBC交響楽団

【CD3】
ブラームス(1833-1897):1.悲劇的序曲 Op.81
2-5.交響曲 第2番 ニ長調 Op.73
6-9.モーツァルト:セレナード 第13番 ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K525

フィルハーモニア管弦楽団

【CD4】
1-4.ブルックナー(1824-1896):交響曲 第7番 ホ長調 WAB107(1885年初版ハース校訂版)
5.ドビュッシー(1862-1918):夜想曲 第2楽章「祭」

BBC交響楽団

オットー・クレンペラー(指揮)

録音 MONO
1955年 ロイヤル・フェスティヴァルホール…CD1.CD3
1956年 BBCスタジオ…CD2.CD4
世界初CD化

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2017年12月05日 00:00