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ヨンシー(Jonsi)や Olafur Arnalds(オーラヴル・アルナルズ)を支える新鋭ウルブル(Ulfur)のソロ第2弾『Arborescence』

Ulfur

Ulfur(ウルブル)がついに動き出した。これまで Jonsi (シガー・ロス)や Olof Arnalds といったアイスランドの気鋭アーティストを、サポートや裏方で支えつつ、2013 年には若手コンポーザーの登竜門、International Rostrum of Composers の年間最優秀賞を受賞したことで、アイスランド・シンフォニック・オーケストラやKronos Quartet といった大物とも共演するなど、とにかく多忙だった彼がようやく自身の2nd アルバムを5 年ぶりに完成させた。

制作はレイキャビックから拠点を移したニューヨークのブルックリンで行われた。プロデュースはあのRandall Dunn (SUNN O)))、Earth、Marissa Nadler)。レコーディングに参加したのは、mum のファウンダーで、現在はフロント・ボーカルを務めるGyda Valtysdottir (本作ではチェロ及びストリングス・アレンジメント)、Liturgy、Guardian Alien、Zs のドラマーとして知られるGreg Fox(来日公演も記憶に新しい!)、さらにSkuli Sverrisson(Blonde Redhead、David Sylvian、坂本龍一、Laurie Anderson、Olof Arnalds)や Zeena Parkins(Bjork、Jim O’Rourke、Pauline Oliveros、Fred Frith、John Zorn)といった、アイスランドからブルックリンへと繋がる強力な手だれのメンツたち。

アルバム内容は、前作『White Mountain』(2012 年)を踏襲したチェンバー・エレクトロとも言えるストリングスやブラスを贅沢に配した壮大なアンサンブルもので、アカデミックな音楽の知識とオルタナティヴな実験性をベースにした繊細かつ大胆な音世界が本作でも健在。ジャンルにこだわらない自由なその作風は古今東西に比するものがなく、それでいてモダーンでエモーショナルな個性的なシネマティック・サウンドは、ブルックリンはもちろん地元レイキャビックでも衝撃を持って受け止められている。

巷で喧しいポスト・クラシカルと言われる音をはるかに凌駕するエクスペリメンタルなモダーン・ミュージックと言えるだろう。とにかく言葉すら失う衝撃的な作品だ。

タグ : UK/US INDIE

掲載: 2017年12月11日 16:01