ピート・クイケンによる歴史的楽器と現代楽器によるベートーヴェンの4つのソナタと小品集（2枚組）

2枚に収めた名録音（MFUG562）から早くも数年、ヴィーラントの息子にして、日本にも多くの門弟を持ち、着実に存在感を強めるピート・クイケンが、満を持してFuga Liberaより最新リリースする正攻法ながら実に特徴的なベートーヴェン・プロジェクト！

近代音楽集団ヘット・コレクティーフの一員として現代ピアノも弾く機会の多い彼が、ディスク毎にベートーヴェン生前の（作曲家とも縁が深い）英国式のフォルテピアノによる演奏と、完全に現代式に作られたスタインウェイによる演奏に演奏曲とともに分けて収録。
初期から後期までソナタ4曲、晩年と青年期の小品、と見過ごしがたい解釈の違いを本人執筆の解説（訳付）を傍らにじっくりと聴き比べが楽しめるアルバム。
（マーキュリー）

『ベートーヴェンと、ピアノという楽器～歴史的楽器と現代楽器による四つのソナタと小品さまざま～』
【曲目】
ベートーヴェン：
《CD I》
1-3.ソナタ第8番 ハ短調Op.13「悲愴」
4-5.二つのロンド ハ長調Op.51
6-7.ソナタ第24番 嬰ヘ短調Op.78｢テレーズ｣
8-10.ソナタ第31番 変イ長調Op.110
《CD II》
1-3.ソナタ第23番 ヘ短調Op.57｢熱情｣
4.アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調WoO.57
5-15.11のバガテル 作品119
16-17.ソナタ第32番 ハ短調Op.111
【演奏】
ピート・クイケン（フォルテピアノ、現代ピアノ）
使用楽器：
ロンドンのトムキッソン1808年製作によるオリジナル楽器
ハンブルク・スタインウェイ2008年製作による現代楽器