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ビル・フリゼール(Bill Frisell)、2年ぶりとなる最新作は全曲自作の最強ソロ・アルバム『Music Is』

Bill Frisell

USギター界の重鎮ビル・フリゼールの新アルバム『Music IS』。ビルにとっては2000年発売の『Ghost Town 』以来、18年ぶりのソロ・アルバムとなり、全曲オリジナルを収録している。OKehレーベルからの第4弾作品で、ぺトラ・ヘイデンと共演した前作『When You Wish Upon a Star』から2年ぶりのスタジオ録音となる。

「ソロでやるのは、常に挑戦」と語るビル。録音はオレゴン州ポートランドにあるタッカー・マーティーンが持つスタジオ、フローラ・レコーディング・アンド・プレイバックで2017年8月に行われた。プロデュースは長年タッグを組むリー・タウンゼント。最も信頼する仲間のサポートを得て完成した本作について次のようにコメントする。「僕にとって音楽は常に、人とどうやって一緒にやるかだから。会話をするようなもの。コール・アンド・レスポンス。一人きりで演奏するのはまるで異次元だよ。考え方をかなり変えないといけない。今回のレコーディングに先立って、ニューヨークのザ・ストーンで一週間ライブをしたんだ。毎晩、今までやったことのない曲をやってみた。意図的に、自分が少し不安定な状態をキープしていた。居心地悪い、不安な感じだ。安全だとわかっていることに甘んじたくなかった。その流れをスタジオにそのまま持ち込めればと思った。事前に全部計画を立てておくのは嫌だったんだ。」

収録曲は新作のみならず、「イン・ライン」や「ランブラー」等、ECMで初めてアルバムをリリースした初期の曲も取り上げて再録音している。「自分が作った曲をレコーディングしたいというのは、最初からはっきり思っていたこと。ここ数年、他の人が書いた曲のプロジェクトがとても多かった。でも、そろそろ自分の音楽に戻る時だったんだ。このアルバムに収録しているのは新作もあれば、かなり昔のものもある。50年以上、ひたすら音楽をやってきた。理解しつくすことはない。年をとることのすごいところは、はるか昔に聴いたり演奏したりしたものを再訪できること。常に新たな発見や、発掘がある。新たな道が開けてくる。本当に運が良ければ、それまでの道中で何か習得できたものがあったことに気付くかもしれない。そういう長焦点レンズを通して自分の音楽を眺めるのは、不思議なものだよ」と締めくくった。80年代からジャズ・ギタリストの最前線で活躍するビルの音楽スタイルは、プログレッシヴ・フォーク、ルーツ、ノイズ・ミュージック等多様なテイストを取り入れた唯一無二のもの。本質をみつめて我が道をゆくギタリスト、ビル・フリゼールの音楽にはよころびが溢れている。

日本盤ボーナス・トラック1曲収録

掲載: 2018年03月12日 09:40