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ジョン・ホプキンス(Jon Hopkins)、約5年ぶりとなる待望の新作『Singularity』

Jon Hopkins

08年にブライアン・イーノと共にコールドプレイの『美しき生命』に楽曲提供/プロデューサーとして参加し、翌09年にはコールドプレイの世界ツアーのサポート・アクトとして初来日。13年にリリースした前作『イミュニティ』は英国最高峰音楽賞<マーキュリー・プライズ>にノミネート、さらにはミュージック・マガジン2位(ハウス/ブレイクビーツ部門)、Qマガジン5位、英ラフ・トレード・ショップ6位、ドラウンド・イン・サウンド7位、NME11位と名立たる音楽メディアの年間ベスト・アルバムで上位を獲得し、ブレイク作となった。また14年にはTAICOCLUB'14、2015年にはHOSTESS CLUB ALL-NIGHTERに出演するなど、コンスタントに来日を果たし日本でも着実にファンを増やし続けてきた。

世界ツアーを終えて新作の制作に取り掛かった際、当初は明確なアイディアを持っていたという。ビート、メロディー、ベースなど各々のサウンドが、まるで互いにリンクし合い木の枝が成長するかのように新たな意味を形成していく、そんなアルバムを目指していたが、制作を進めるにつれ、このアイディアが技術的な方法に囚われ不自然であることにフラストレーションを覚え、破棄してしまったという。その後ゼロから再び制作に取り掛かった際には、あえて何もヴィジョンを決めずに直感に従った。

「長く続いた『イミュニティ』のツアー後、新たな人生経験を得るために長い休暇をとってカリフォルニアで1年間過ごしたんだ。砂漠や手つかずの自然が残ってる場所なんかに行ってね。自分が慣れ親しんだイギリスでの暮らしから完全に切り離された経験を得たよ。その経験がこの作品を全て物語っていると思う。自分の直感だけに従って、自身の潜在意識から音楽が流れる出るようにしたんだ。」

さらには、体内のエネルギーのレベルを上げセロトニンを増幅させるチベットの呼吸法を取り入れることにより、自身をサイケデリックな状態へと導いた結果、ポジティヴな新たな境地へと達し音楽が溢れ出てきたという。「このレコードは一気に通して聴くことを念頭に作られてる。サイケデリックな経験が始まり、ピークに達し、そして解放されるっていう風にね。」

全9曲、約1時間に及ぶ今作では前半~中盤にかけてはこれまでの慣れ親しんだジョン・ホプキンスのサウンドの楽曲が並び、中盤~後半にかけて徐々にアンビエントなサウンドへと変化を遂げていく。そしてこの作品では、彼が制作中に経験した様々な精神状況の反映されてもいる。彼の世界に対する憤りから始まり、最終的には真の平穏や一体感は自然からしか得ることができないという究極的な結論に行き着く旅のようだ。

タグ : UK/US INDIE クラブ/テクノ

掲載: 2018年03月19日 11:27