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グリュミオー、ケンペとの共演含む!『ダヴィド・オイストラフ・オン・ツアー』(5枚組)

オイストラフ・オン・ツアー

1955年~1963年に、東京、ニューヨーク、パリ、ブリュッセル、ロンドン、トリノ、ワシントンに演奏旅行した際のライヴ録音を集めた5枚組のBOXです。

「彼がもしいまここに現れたら、すべてのヴァイオリニストは太陽の前の星のごとく光を失うだろう」

こ れはオイストラフのレコードを聴いた大指揮者トスカニーニが発した言葉としてあまりにも有名です。第2次大戦直後は、いわゆる「鉄のカーテン」により東西 の文化交流は難しくなっていました。1937年の第1回イザイ国際コンクールに優勝して世界に名を轟かせたオイストラフも、戦後初めて「鉄のカーテン」を 出たのは、ようやく1951年のことでした。そして西欧への演奏ツアーが本格化するのは1953年のスターリンの死を待たねばならなりませんでした。

そ の頃、日本の愛好家は当時普及し始めたばかりのLPレコードでオイストラフの演奏を追っていました。プロデューサーの小谷正一氏もその一人で、当時まだ国 交が無かったソ連の大芸術家を日本に招聘すれば、大きな社会的話題になるに違いないと考え、ソ連通商代表部や日本政府を奔走し、1955年のオイストラフ 初来日にこぎつけました。日ソ国交回復の1年前のことです。10回の公演チケットはすぐに売り切れ、来日後に3回の追加公演が決まり、その内1回は学生と 労働者のため東京体育館で行われた入場料100円の1万人コンサートでした。オイストラフ来日の初日の模様は、前年に開局したニッポン放送からラジオで生 放送されました。その時の録音テープをオイストラフがソ連に持ち帰り、モスクワ音楽院に寄贈したのが、このセットの[CD4]に入っている音源です。恐ら く、他のライヴ音源も、同じような経緯によりモスクワ音楽院に所蔵されたのでしょう。

今回モスクワ音楽院から初登場するのは[CD2]、[CD3]、 [CD5]の3枚。注目は[CD2]に入ったグリュミオー、メニューインとブリュッセルで共演したヴィヴァルディの協奏曲、[CD3]に入った名匠ケンペ と共演したチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲(ステレオ)でしょう。また[CD5]でアメリカの聴衆の前で ベートーヴェンとブラームスのヴァイオリン協奏曲を披露したライヴ(ステレオ)も、オイストラフの看板曲とも言える名作2曲だけに実に興味深いものがあります。

当レーベルのコレクターズ・アイテムは早々に完売する可能性が高く、再生産はほぼ望めません。お早目のご予約をおすすめいたします。
(タワーレコード)

【曲目】
[CD1]
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219
ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.77(*)
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団
ディミトリ・ミトロプーロス(指揮)

録音:1956年1月1日、ライヴ、カーネギー・ホール、ニューヨーク・シティ、アメリカ合衆国
モノラル、ADD

(*)はソヴィエト国外初演。

[CD2] 【初出】
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
2つのヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 BWV 1043(*)
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
3つのヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ヘ長調 RV 551(+)
2つのヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 RV 514(#)
ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):
2つのヴァイオリンと管弦楽のための詩曲第5番「友情」Op.26(#)
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン(*/+))
フランス国立放送管弦楽団(*)
ピエール・カプドヴィエル(指揮(*))
アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン(+))
アントワープ・バッハ協会ソロイスツ(+)
ジョルジュ・オクトール(指揮(+))
イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン(#))
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(#)
マルコム・サージェント(指揮(#))

録音:1958年10月24日、国連の日コンサート、ライヴ、サル・プレイエル、パリ、フランス(*)
1959年5月27日、ライヴ、ブリュッセル、ベルギー(+)
1961年2月26日、ライヴ、ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン、イギリス(#)
モノラル、ADD

[CD3] 【初出】
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:
ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218(カデンツァ:ダヴィド・オイストラフ作曲)(*)
ピョートル・チャイコフスキー(1840-1893):ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35(+)
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン、指揮(*))
トリノ・イタリア放送交響楽団
ルドルフ・ケンペ(指揮(+))

録音:時期不明(*)、1963年4月26日(+)、ライヴ、トリノ、イタリア ステレオ、ADD

[CD4]
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番 ニ長調 Op.12 No.1
セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953):
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番 イ短調 Op.80
ウジェーヌ・イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ短調「バラード」Op.27 No.3
ピョートル・チャイコフスキー:
懐かしい土地の思い出(ヴァイオリンとピアノのための)Op.42 から 瞑想曲(No.1)
ヴァイオリンとピアノのためのスケルツォ=ワルツ ハ長調 Op.4
リヒャルト・ワーグナー(1813-1883)/アウグスト・ヴィルヘルミ(1845-1908)編曲:
アルバムの綴り ハ長調(ヴァイオリンとピアノのための;1861)
ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770)/フリッツ・クライスラー(1875-1962)編曲:
コレッリの主題によるヴァイオリンとピアノのための変奏曲(1758)
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
ヴラディーミル・ヤンポリスキー(ピアノ)

録音:1955年2月23日、ライヴ、東京、日本 モノラル、ADD

[CD5] 【初出】
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
ヨハネス・ブラームス(1833-1897):ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
ワシントン・ナショナル交響楽団
ハワード・ミッチェル(指揮)

録音:1963年11月13日、ライヴ、ワシントン、アメリカ合衆国 ステレオ、ADD

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2018年04月05日 00:00