チェコのピアニスト、Najponk(ナイポンク)。自身のトリオによる「Live at the Office」シリーズ2018年録音

明快なタッチとずば抜けたスイング感、ストレートなアプローチで聴かせるチェコ出身のピアニスト、ナイポンク。

本作は2018年3月にプラハのジャズクラブ「The Office」で行われたナイポンク“スペシャル・エディション”トリオの演奏を収録した「Live at the Office」シリーズのニュー・レコーディング。ドラマーに、1982年生まれのDano (Daniel) Soltisを迎えたメンバーで、スイング、ファンキー、ラテンと多彩なリズム・アプローチで聴かせます。

1曲目のスマートなスイング感で聴かせるクルト・ワイルの名曲“スピーク・ロウ”から好調にスタート。続いていきなり飛びだすビートルズ・カヴァー“ア・ハード・デイズ・ナイト”でのファンキーなアプローチ、軽快なジャズ・ボッサ・アレンジのスタンダード曲“ユーヴ・チェンジド”、自身のオリジナルでバッハ、パーカー、コルトレーンの名を冠したナンバー“Based On Bach, Bird And Trane”、そしてラストの“ユー・アー・マイ・サンシャイン”に至るまで、ハッピー・フィーリング満点のプレイが楽しめます。

Najponk“Special Edition”Trio：
Najponk (p)
Taras Voloschuk (b)
Daniel Soltis (ds)

トラックリスト：
01.Speak Low (Kurt Weill) 7:50
02.A Hard Day's Night (John Lennon - Paul McCartney) 5:30
03.Don't You Know I Care (Duke Ellington) 5:55
04.Misterioso (Thelonious Monk) 7:08 - dedicated to Hans Groiner
05.You've Changed (Carl Fischer - Bill Carey) 6:39
06.Girl Of My Dreams (Sunny Clapp) 5:41
07.You Don't Know What Love Is (Gene De Paul - Don Raye) 9:43
08.Just A Closer Walk With Thee (Traditional) 8:23 - dedicated to clarinetist George Lewis
09.Based On Bach, Bird And Trane (Najponk) 5:45
10.You Are My Sunshine (Jimmie Davis) 3:27

ナイポンク・トリオを知るための近作4選

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こちらもナイポンク・トリオとしては2018年リリースの1枚。ただしメンバーに、スウェーデンの実力派ベーシストHans Backenroth、ドラマーには同国チェコのJiri Slavicekを迎え、3曲にはギターのBarney Kantorが参加したスタジオ録音。スタンダード、オリジナルを交えつつ、ビル・エヴァンス“ファンカレロ”、ビリー・ストレイホーン“ロータス・ブロッサム”等の曲も取り上げています。

Najponk Trio＆Tenor Titans/Live at the Office Vol.4

77生まれのチェコのサックス奏者Ondrej Stveracek、’76年生まれのウェールズ出身のサックス奏者Osian Robertsの2テナー・タイタンズとナイポンク・トリオによる2016年10月「The Office」でのライヴ。デクスター・ゴードンのナンバー“オール・クリーン”からハード・バップ・テイストあふれる熱演を展開。その他、モンクのナンバーやコルトレーンの“インプレッションズ”など、聴きどころ多し。

Bluesin' Black Forest

ナイポンク・トリオがドイツのMPSのスタジオでレコーディングした2016年作。どこか威圧的なジャケ写（？）とは裏腹に、演奏は繊細かつ時にダイナミック。1曲目の名スタンダード“ホワット・イズ・ディス・シング・コールド・ラヴ”からスインギーな演奏を展開し、2曲目も名曲“モーニン”、そして続く3曲目のオリジナル“Waltz for Platka”を聴く頃はすっかりこの演奏に魅了されているはず。

Swingin' Live at the Office vol.3

ナイポンク・トリオの「Live at the Office」シリーズ第3弾として、2016年にリリースされた1作。2016年3月のプラハでのライヴ録音であり、上記の『Bluesin´ Black Forest』はこの7か月後のスタジオ録音ゆえ、“モーニン”、“Waltz for Platka”等両作に共通した楽曲が収録されている。ライヴならではの臨場感の中、リラックスしながらもストレートで多彩なプレイが堪能できます。