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ヴィルデ・フラングはリフィッツとの共演で難曲揃いのヴァイオリン作品を収録!『パガニーニ=シューベルト』

ヴィルデ・フラング

ヴィルデ・フラングの、パガニーニとシューベルトの音楽性に新たな光を当てたアルバム

ヴィルデ・フラングとミハイル・リフィッツをパートナーとして組んだこのアルバムは、人間の声にインスピレーションを見出し、パガニーニの高度な演奏技術への要求とシューベルトの繊細な音楽性に新たな光を当てています。

19世紀初頭に活躍したシューベルトとパガニーニは大きく異なった生活を送っていましたが、多様な美的世界の中に住んでおり、それらの間には発見すべきリンクが多数存在します。
1782年生まれのパガニーニは、超絶技巧パフォーマーとして大成功を収めました。シューベルトのわずか31歳での死から12年後の1840年までパガニーニは生きていた。
「生きた伝説となったパガニーニと、名声を悲劇的に達成なしえなかったシューベルトとの間には極端な対照がある」とヴィルデは語っています。1828年春、シューベルトの死のほんの数か月前、シューベルトは家財道具を売り払ってまで高いチケットを買って(友人の分まで奢って)、パガニーニのウィーンでのコンサートを聴いたのです。そこではパガニーニの演奏がセンセーションを巻き起こしていました。シューベルトは3月26日の自身のコンサートは大成功を収めていますが、残念なことに、そのパガニーニの脚光のために、ウィーンのマスコミはほとんど報道しませんでした。しかし、シューベルトはパガニーニの演奏に「アダージョでは天使の声が聞こえたよ」と感激したと言われています。

「私にとって魅力的なのはコントラストです。シューベルトとパガニーニの重要なつながりは、人間の声にインスピレーションを得たことです。シューベルトのヴァイオリン音楽には多くの妙技が隠されており、非常に細かく繊細に作られています。パガニーニは、非常に叙情的な作曲家で、彼は歌の芸術を大事にし、ブラームス、ラフマニノフ、リスト、ルートスワフスキのような作曲家は、すべて彼の作品にインスピレーションを見出しました。私は彼の誠実さ、清らかさ、高貴さと結び付けたいと思います。カプリスには宗教的な純粋さがあり、カンタービレは神聖な瞬間です。それはむしろ祈りのようなものです」とヴィルデは語っています。
高い演奏技巧と美メロを引き出したヴィルデ・フラングらしい自然な表情と甘美な音色によって、華麗に歌い上げています。
(ワーナーミュージック)

『パガニーニ=シューベルト』
【曲目】
1) パガニーニ:パイジェッロの『水車屋の娘』からの「うつろな心」による序奏と変奏曲 Op.38
2) シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 ハ長調 D.934
3) パガニーニ:ロッシーニの『タンクレーディ』からの「こんなに胸騒ぎが」による序奏と変奏曲Op.13
4) リスト:ウィーンの夜会 第6番(シューベルトの「ワルツ・カプリス」による)
5) シューベルト :華麗なるロンド ロ短調 D.895 Op.70
6) パガニーニ:カンタービレ ニ長調 Op.17
7) エルンスト:シューベルトの『魔王』による大奇想曲

【演奏】
ヴィルデ・フラング(ヴァイオリン)
ミハイル・リフィッツ(ピアノ:2-6)

【録音】
2019年6月13, 18, 27日、ベルリン、テルデックス・スタジオ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2019年09月20日 00:00