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Wataru Sato|Gecko&Tokage Paradeとは異なる、ミニマル・ポストクラシカルの新鋭・作曲家・ピアニスト=Wataru Satoの神髄を聴くアルバム『After World』

Wataru Sato

ポスト・クラシカルの名門レーベル〈Erased Tapes〉に所属する“世界最速”のピアニスト=ルボミール・メルニクに師事したミニマル・ポストクラシカルの新鋭、作曲家・ピアニストのWataru Sato初のストリングス作品『After World』。

今作は、パンデミックが起きた2020年4月に彼の自宅スタジオで録音されたデジタルアルバム「Feel like April」以降、約1年ぶりのリリース。アイルランド在住シンガー=サーシャ・ケイシーをフィーチャーした「Two Worlds」収録。Gecko&Tokage Paradeとは異なる、ピアニスト=Wataru Satoの神髄を聴く新作!

ピアノの旋律を軸にヴァイオリン・チェロを入れたトリオ編成で演奏された(1)Requiemや(9)Forget Me Notは、極限までシンプルな構成ながら、それぞれの楽器のアビリティを最大限に発揮しシネマティックな世界を演出した今作の肝となるトラック。(3)We Will Wander Foreverではピアノと弦のメランコリックな旋律の交差、柔らかく跳ねるピッチカート、空気を含んだ豊潤な音の鳴りで、延々と繰り返される心の揺らぎが表現されています。前述したアルバムの表題曲(4)Feel like Aprilの移調版(B flat Minor)も収録されており、原曲はストリーミングで既に15万回再生以上を突破、今作ではより深い哀愁に満ちた響きに変化しています。

(5)The Other Land、(11)After Worldではヴィオラ特有の中音域が楽曲に膨らみを持たせ、作品の中間地点とエンディングで重要な響きをもたらしました。(8)Blankは唯一、電子音のみで構成されたエレクトロニカです。(9)Two WorldsではSaoirse Caseyをフィーチャリング、彼女のピュアな歌声に内包された、しなやかな強さと美しさは今作のファンタジー性とノスタルジアを最大限まで高めています。

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【Wataru Sato】
1990年生まれ、神奈川県在住のピアニスト/作曲家。本名は佐藤航。音楽レーベル〈Tokage records〉を主宰。2010年よりソロ・プロジェクト“Gecko”として活動を開始。ギタリストのBobとのデュオ“Gecko+Bob”や、Bobもメンバーに属するバンド編成“Gecko&Tokage Parade”としても作品を発表。2017年に“Wataru Sato”名義によるピアノソロ・アルバム『midnight solitude』を、2018年に2ndピアノソロ・アルバム『Innocence』をリリース。

タグ : J-JAZZ

掲載: 2021年03月11日 16:08