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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.134

ビル・エヴァンス『サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』(1961)

BES

ビル・エヴァンス(p)
スコット・ラファロ(b)
ポール・モチアン(ds)

1961年6月25日、ニューヨーク、ヴィレッジ・ヴァンガードにてライヴ録音

曲目(LP盤発売時):
01.グロリアズ・ステップ
02.マイ・マンズ・ゴーン・ナウ
03.ソーラー
04.不思議の国のアリス
05.オール・オブ・ユー
06.ジェイド・ヴィジョンズ

【アルバム紹介】
1.代表作『ワルツ・フォー・デビイ』と“対”をなすNY名門ジャズ・クラブでの傑作ライヴ
2.ビル・エヴァンスの歴代ピアノ・トリオの最高峰の顔ぶれ、そして素晴らしいインタープレイ
3.ベースのスコット・ラファロやマイルス・デイヴィスのオリジナル、ロマンティックなスタンダード曲を演奏

前回ご紹介いたしましたキース・ジャレットのスタンダーズ・トリオに続き、ジャズ史上最強のピアノ・トリオの名演であるビル・エヴァンスの傑作をご紹介いたします。

まず、本作のレコーディングの日付をご覧になってお分かりの通り、このコーナーで2021年3月に取り上げましたビル・エヴァンスの代表作『ワルツ・フォー・デビイ』(WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.118)と同日にNYの名ジャズ・クラブ、ヴィレッジ・ヴァンガードでライヴ・レコーディングされた“対”のアルバムで、しかもそれは60年前の今日(6月25日)のことでした。ちなみにその日は日曜日でしたのでこのタイトルになっております。

収録楽曲は1曲目“グロリアズ・ステップ”と6曲目“ジェイド・ヴィジョンズ”がベースのスコット・ラファロの名オリジナル、その他は“不思議の国のアリス”のようなロマンティックなスタンダード曲とマイルス・デイヴィスのオリジナル“ソーラー”といったビル・エヴァンスならではの演目になっているのも本作が人気盤である理由です。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
ロマンティックなジャズ・ワルツはおまかせ“不思議の国のアリス”。

グラスの触れ合うような音の向こうから、ロマンティックなピアノ・ソロのイントロが聴こえ・・・。
まさにビル・エヴァンスならではの演出と言わんばかりの演奏で始まります。
この曲は1951年のディズニー・アニメのために作曲家のサミー・フェインが書いた名スタンダードとして定着している1曲で、ビル・エヴァンスの演奏は同曲の名演として有名です。
まずこの可憐なテーマ・メロディがビル・エヴァンスのような美しいハーモニーを伴うプレイ・スタイルのピアニストにはピッタリであり、信じられないようなドリーミーな演奏を展開しています。また、スコット・ラファロのズーンと温和に響くベース、ポール・モチアンのブラシワークと長く伸びるシンバル音がそこに流れている独特の空気感を助長し、聴いていると、すごく素敵な香りがしてくるような、そんな気がしてくる1曲になっています。

国内盤SHM-CD(一般普及盤)

タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2021年06月25日 10:00