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ロマーノ&アンサンブル・エデス、レ・シエクルによるストラヴィンスキー:結婚(1919 年版)(テオ・フェルベイ完成版)&ラヴェル(メルヒオール編):ボレロ

ストラヴィンスキー

レ・シエクルの手兵的合唱団アンサンブル・エデス、
凄すぎる声の力による「結婚」と「ボレロ」


ストラヴィンスキーのバレエ・カンタータ「結婚」は合唱、4台のピアノと打楽器が織りなす強烈な音響で知られますが、その形態に落着くまで紆余曲折がありました。まず1917年に管弦楽用に執りかかるものの中断、1919年には合唱とピアノラ(自動ピアノ)、ハルモニウム、2台のツィンバロン、打楽器用に着手しますが、生演奏と機械(ピアノラ)の共演やツィンバロンの名手を2人揃える非現実性に気づき前半で中止、最終的に現行版となりました。

2007年にオランダの作曲家テオ・フェルベイが1919年版を意図通りに完成させる許可をストラヴィンスキーの遺族から得て、全曲が日の目をみました。
ハルモニア・ムンディからルネ・ボスが2005 年に完成させた版もリリースされていましたが、当アルバムはピリオド楽器のレ・シエクルのメンバーと、その手兵的合唱団アンサンブル・エデスの演奏であることが特別。声楽も正式なロシアの方言指導を受け、農民調に歌っているのが注目です。
また、ピアノラ(自動ピアノ)は最新コンピューター制御を駆使。プログラミングをさきの補筆完成したルネ・ボスが務めているのも、作品を熟知する点で重要です。

アンサンブル・エデスのノン・ヴォブラート唱法はリアルで終始ボルテージが高く、ツィンバロンの効果も抜群。ロシアの民謡唱法も巧みに真似し、あたかも前衛演劇を見るような、3大バレエに劣らぬエネルギーの発散と衝撃に満ちています。

もうひとつ興味深いのは同じ編成に編曲されたラヴェルの「ボレロ」。リズムは打楽器が担当し、ヴォカリーズによる各歌手とハルモニウムがメロディを受け継ぎますが、音楽自体は原曲に忠実。こちらもノン・ヴォブラート歌唱が高貴さから最後の狂気じみた物凄い盛りあがりまで、声の力を堪能させてくれます。ロト指揮の「ボレロ」はまだディスクがありませんが、レ・シエクルのメンバーのリズム感と引き締まった演奏から想像が広がります。
(キングインターナショナル)

輸入盤

ディジパック仕様
24bit/192kHz

 

国内仕様盤

[日本語帯・解説・歌詞訳付き]
ディジパック仕様
24bit/192kHz

 

【曲目】
ストラヴィンスキー:
1.ロシア民謡「つまらん連中」
2.ストラヴィンスキー:結婚(1919年版)(テオ・フェルベイ完成版)
3.ラヴェル(ロビン・メルヒオール編):ボレロ(合唱と小器楽アンサンブル版)

【演奏】
マチュー・ロマーノ(指揮)
アンサンブル・エデス
レ・シエクル

アメリ・レゾン(ソプラノ)
ポリーヌ・ルロワ(メゾソプラノ)
マルシャル・ポリア(テノール)
ルノー・ドレーグ(バス)

【録音】
2022年1月23日パリ音楽院[3]、2月4-5日ブローニュ=ビヤンクール、RIFFXスタジオ[1,2]

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年01月17日 00:00