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世界初録音!ネーヴェル&ウエルガス・アンサンブル~ルートヴィヒ・ダーザー:ポロフォニック・ミサ

ウエルガス・アンサンブル

ルネサンス・ポリフォニーの美学を追求するネーヴェルとウエルガス・アンサンブルの新たな快作が登場

パウル・ヴァン・ネーヴェルとウエルガス・アンサンブルによる最新アルバムは、ドイツのルネサンス期の作曲家ルートヴィヒ・ダーザー(c.1526-1589)に捧げられています。
ダーザーはミュンヘンの裕福な家庭に生まれ、幼い頃よりバイエルン・ホフカペレに参加し、神学と音楽の教育を受けました。当時時有名だったルートヴィヒ・ゼンフル(c.1486-1542)に学び、1552 年にはカペルマイスターに昇進し、1562 年までその職にありました (彼の後を継いだのは オルランド・ディ・ラッソでした)。1572年、ダーザーはルートヴィヒ・フォン・ヴュルテンベルク公のシュトゥットガルト宮廷楽長に任命され、1589 年に亡くなるまでこの地位にありました。彼のキャリアはその時代の宗教改革と反宗教改革の闘争の時代にありましたが当時は最も著名な作曲家でした。

ネーヴェルとウエルガス・アンサンブルはラッソやチプリアーノ・ディ・ローレなどの有名な作曲家と同時代のミュンヘン生まれの作曲家による2つの多声ミサ曲を録音してきましたが、このアルバムでは、ラッソの影に隠れてしまったダーザーの作品に光が当てられ、その豊かなミュンヘンの教会音楽作品から2つの傑作が紹介されています。
ミサ曲の金字塔「万物の連なりを越えて」は1544 年から1555年に書かれ、バイエルン州立図書館に自筆譜が残されています。この6声のミサ曲「万物の連なりを越えて」は、いわゆる「パロディ・ミサ」(世俗音楽、典型的にはモテットやシャンソンの一部分を旋律として用いるミサ曲)で、ダーザーが着想を得た曲は、フランドル楽派の偉大な作曲家ジョスカン・デ・プレによる同名のモテットでした。
もうひとつの4声のミサ曲「ただ死ぬのを待つ以外」は、まったく異なる性質で、ダーザーがルートヴィヒ・ゼンフルを通じて知り得たフランドル楽派の声楽音楽の特徴を持ちながら叙情的な印象が加えられた作品。
ダーザーの作品の特徴は、カノン、装飾、定旋律などを、ミサの中で単純な旋律を扱うさまざまな方法を採用し、さらに主要な旋律を際立たせるために、定旋律をテノールからソプラノ声部に移管する手法です。
(ソニーミュージック)

【曲目】
ルートヴィヒ・ダーザー(c.1526 – 1589):
ミサ曲「万物の連なりを越えて」(6声)
ミサ曲「ただ死ぬのを待つ以外」(4声)
※世界初録音

【演奏】
ウエルガス・アンサンブル
パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)

【録音】
2021年2月28日-3月1日、ベルギー、アントワープ、聖アウグスティヌス教会(フランダース=アントワープ音楽祭「AMUZ」に際しての録音)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年02月10日 15:30