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ラザレヴィチ&レ・ミュジシャン・デュ・サン=ジュリアンの新録音!『無骨なる美しさ』~テレマンとバロック期の民衆伝承音楽~


[Les Musiciens de Saint-Julien 公式チャンネルより]

民俗音楽の気配からバロックが浮かび上がる、ラザレヴィチの真骨頂!

今や世界的な活躍をみせるフランスの個性派フラウト・トラヴェルソ(バロックフルート)奏者フランソワ・ラザレヴィチは、世界各地の横笛や各種の縦笛、バグパイプなども使いこなす名手。バロックの古典的レパートリーだけでなく、時に民俗音楽プレイヤーも加わる主宰団体レ・ミュジシャン・ド・サン=ジュリアンでは中世音楽からフランス17~19世紀の俗謡、アイルランド伝統音楽など広範な演目に柔軟な音楽性を発揮。

今回のアルバムでは、生前は同世代のバッハよりも高い人気を誇ったテレマンを扱いますが、いかにもラザレヴィチらしい変幻自在の選曲に驚かされます。20代の頃ポーランドのシロンスク(シュレジエン)地方の貴族に仕えていた頃、スラヴ系の民俗音楽の豊かな「無骨なる美しさ」に衝撃を受け、後年も「彼らの即興に接していれば、僅か数週間で一生分のメロディに出会える」と語ったほど大きな影響を受けたテレマンの音楽から、民俗音楽との関連を示す作品を厳選、伝統音楽のフィールドで活躍する奏者を交えつつ、ツィンバロムやバラバン、フルラといった民俗楽器を使って野趣あふれる演奏を繰り広げます。
原盤解説でも「18世紀音楽の再現より、テレマン作品に潜むエネルギーを引き出したかった」と語りながら、作品の本質を見失わず確かな筋道を探り当ててゆくセンスはさすが新時代の本格古楽器奏者と言えるでしょう。民衆音楽から大きな影響を受けていたバロック期の宮廷音楽の素顔に、意外な角度から迫った1枚。ALPHA初期から活躍する技師アリーヌ・ブロンディオの丁寧なエンジニアリングも魅力の一端を担っています。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
1-2. 作者不詳(フランソワ・ラザレヴィチ編): ポーランドの二つの伝承曲
1. Pozic mamo roz (クルピェ地方の伝承曲)
2. Światówka (結婚行進曲)

3. 作者不詳(ラザレヴィチ編): ウフロヴェツ 写本(1730)とポーランドの伝承曲による組曲
[表題なし] ~Hungaricus(ハンガリー風) ~Hajdukujymy ハイドゥクを踊ろう (ジヴィエツ地方〔ポーランド〕の伝承歌) ~Hungaricus

4-7. テレマン: さまざまな序曲(管弦楽組曲)より
4. Les Moscovites モスクワの人々(序曲 変ロ長調 TWV 55:B5より)
5. Les Janissaires イェニチェリたち(序曲 ニ長調 TWV 55:D17より)
6. Mezzetin en Turc トルコの道化師(序曲 変ロ長調 TWV 55:B8より)
7. Rondeau Hanacoise ハナー風ロンド(序曲 ホ長調 TWV 55:E2より)

8. 作者不詳(ラザレヴィチ編): Dyž sem šla z kostela ミサの後、教会から出ると(モラヴィア地方〔チェコ〕の伝承歌)

9-12. テレマン: フルート協奏曲 ニ長調 TWV 51:D2
9. I. Moderato
10. II. Allegro
11. III. Largo
12. IV. Vivace

13. 作者不詳(ラザレヴィチ編): Nisko słonko 沈むよ、お陽さまが(クルピェ地方の伝承歌)

14-17. テレマン&作者不詳(ラザレヴィチ編&ユリエ・モラル編): 組曲 ロ短調
14. Allegro(テレマン: トリオ・ソナタ ロ短調 TWV42:h2より〔ラザレヴィチ編〕)
15. Hora din caval(ルーマニアの伝承曲/モラル編)
16. Adagio(テレマン: フルート協奏曲 ニ長調「ポーランド風協奏曲」TWV51:D3より〔ラザレヴィチ編〕)
17. Presto(テレマン: トリオ・ソナタ ロ短調 TWV42:h2より〔モラル編〕)

18. 作者不詳(ラザレヴィチ編): Takú sem já galánečku dostal(モラヴィア地方の伝承曲)

19. 作者不詳: ウフロヴェツ写本による組曲(ラザレヴィチ編) [表題なし] ~Olacs ~[表題なし] ~[表題なし] ~[表題なし]

20. テレマン: 二つのハナーツ(ハナー地方の舞曲) ~ロストック写本による

21. テレマン: ハナスキー(ハナー地方の舞曲) ~序曲(管弦楽組曲)ホ長調 TWV 55:E1より

22. テレマン&作者不詳(ラザレヴィチ&モラル編): Vivement(ロストック写本より) ~Braul Oltenesc(ルーマニアの伝承曲)

23. 作者不詳(ヨセフ・ジャーク編): Vešelo Se Dzivce 陽気に行こう、娘さん(スロヴァキアの伝承歌)

24. テレマン: 二つのポロニエ(ポーランドの舞曲)

25. 作者不詳: ウフロヴェツ写本による組曲(ラザレヴィチ編) [表題なし] ~Hungaricus(ハンガリー風) ~Hungaricus ~[表題なし] ~Olas

【演奏】
レ・ミュジシャン・デュ・サン=ジュリアン(古楽器使用)
フランソワ・ラザレヴィチ(フラウト・トラヴェルソ〔ロッテンブルフ・モデル〕、フラウト・トラヴェルソ〔デンナー・モデル〕、ヴェルヴィエ〔ベルギー〕のバグパイプ、ヴェルヴィエのミュゼット〔鞴式バグパイプ〕、フルラ〔セルビアの縦笛〕、フルイエル〔ルーマニアの縦笛〕)

ヨセフ・ジャーク、アマリリ・ビレ(ヴァイオリン)
ディアーヌ・シュメラ(ヴィオラ)
エレーヌ・リショー(チェロ、歌)
クロエ・リュカ(コントラバス、ヴィオローネ)
ユリエ・モラル(ツィンバロム〔ダルシマー〕)
エリック・ベロック(アーチリュート、シターン)
ピエール・リゴプロス(ザルブ〔イランの脚付太鼓〕、バラバン〔アゼルバイジャンのダブルリード管楽器〕、ダヴル〔トルコの両面太鼓〕、サガット〔フィンガーシンバル〕)

【録音】
2022年12月3-6日、ヴィルファヴァール農園(フランス)
収録時間: 63分

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年02月14日 00:00