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Brilliant Classics ベートーヴェン:交響曲第9番 ヴァイオリン&ピアノ版(ハンス・ジット編)

ベートーヴェン/ジット

ヴァイオリンとピアノによるまさかの第九!

グリーグ「ノルウェー舞曲」のダイナミックで色彩豊かな管弦楽編曲で知られる後期ロマン派の音楽家ハンス・ジットは、管弦楽から室内編成への編曲も得意で、ベートーヴェンの交響曲も9曲ともヴァイオリンとピアノのためにアレンジしています。今回のアルバムはそこから第9番が選ばれてレコーディングされたもので、約64分の巨大ヴァイオリン・ソナタとして聴いたり、オケや声楽のパートがどうやって表現されるか確認しながら聴いたりと楽しみ方もいろいろありそうです。ブックレットには、ヴァイオリニストによる解説のほか、アレッサンドロ・ソルビアティによるハンス・ジットの編曲に関する解説などが掲載されています。

ハンス・ジットについて

ハンス・ジットは1850年、オーストリア帝国プラハの生まれ。17歳でブレスラウ歌劇場管弦楽団の第1ヴァイオリン首席奏者に就任した1867年以降、1922年にライプツィヒで亡くなるまでの55年間はドイツを拠点に生活しているので「ハンス・ジット」と表記しておきます。ジットがいた頃のプラハは公用語がドイツ語でもありましたし。ジットは、著名なヴァイオリン製作者でヴァイオリニストでもあるアントン[1819-1878]の息子。ジットの音楽の才能は早くから明らかでしたが、両親は「神童」として売り出すことを避け、まずギムナジウムで通常の教育を受けてからプラハ音楽院に入学させています。1867年まで学んだ後、兄とリサイタル活動をおこない、同年、17歳でブレスラウ歌劇場管弦楽団の第1ヴァイオリン首席奏者に就任したのち、指揮もするようになり、1873年から1880年まではザクセン、ケムニッツ市の指揮者となって1880年まで在職し、スメタナ作品をチェコ以外で初めて紹介するなどして注目されます。以後、指揮者として、フランス、オーストリア、ドイツのオーケストラと3年ほど活動。1883年からはライプツィヒに腰を落ち着け、音楽院のヴァイオリン教授のほか、作曲家、編曲者、音楽学者、ライプツィヒ・バッハ協会の指揮者、ブロツキー弦楽四重奏団のヴィオラ奏者としても活躍し、亡くなるまでの39年間、同地を拠点としていました。ちなみにライプツィヒ音楽院での教え子には、ヴァーツラフ・ターリヒ、フランコ・アルファーノ、フレデリック・ディーリアスなどもいました。

ログエルチョ&ピエモンティ

<マウロ・ログエルチョ(ヴァイオリン)>
1957年、ローマで誕生。12歳の時にリッカルド・シャイー指揮ミラノ音楽院のオーケストラと共演し、ソリストとしてデビュー。以後、ソロとアンサンブルの両方で演奏をおこなうほか、近年はミラノ音楽院とロンドンのギルドホール音楽院でヴァイオリン科教授として教育活動にも注力。弦楽四重奏の「ダヴィッド四重奏団」では第1ヴァイオリンを担当し、ピアノ三重奏の「メタモルフォージ三重奏団」でも第1ヴァイオリンを弾いています。CDは、DECCA、BIS、Amadeus、Brilliant Classics、Naxos、Ricordi、Melodiya、Ponderosaなどから発売。

<エマヌエラ・ピエモンティ(ピアノ)>

4歳から母親の指導でピアノを始め、11歳のときにはデュオからセプテットまでの室内楽に熱中し、その後ミラノ音楽院でアニータ・ポルリーニとアルベルト・モッツァーティに師事して1980年に満点で卒業。フィレンツェ・フィエーゾレ音楽院で開催された「トリオ・ディ・トリエステ(トリエステ三重奏団)」の講座に参加した際、ピアノのダリオ・デ・ローザ[1919-2013]から大きな影響を受け、1982年、パオロ・ギドーニ、アルベルト・ドルフーカと「トリオ・マティス」を結成。以後、ソロとアンサンブルの両方で活動し、イタリアのほか、ドイツ、スペイン、フランス、ポルトガル、イスラエル、オーストラリア、中国などで演奏。現代音楽にも熱心に取り組んでおり、これまでカーゲル、デ・パブロ、シャリーノ、クルターク、ソルビアーティといった作曲家らと交流して演奏。2013年にはNaxosレーベルに、カゼッラとゲディーニの三重協奏曲をレコーディングし、フランスの「Choc de Classica」賞を受賞。CDは、Brilliant Classics、Naxos、Aura、Amadeus、Limenmusic、Stradivariusなどから発売。
(日本出版貿易)

ログエルチョ&ピエモンティ

【曲目】
作曲:ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven) 1770-1827
編曲:ハンス・ジット(Hans Sitt)1850-1922

交響曲第9番 Op.125 ヴァイオリン&ピアノ版(9th Symphony Transcription for violin and piano)
1. 第1楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ(Allegro ma non troppo) 14:25
2. 第2楽章 モルト・ヴィヴァーチェ(Molto vivace) 11:48
3. 第3楽章 アダージョ・モルト・エ・カンタービレ(Adagio molto e cantabile) 14:02
4. 第4楽章 プレスト(Presto allegro assai) 23:32

【演奏】
ヴァイオリン:マウロ・ログエルチョ(Mauro Loguercio, violin)
ピアノ:エマヌエラ・ピエモンティ(Emanuela Piemonti, piano)

【録音】
2022年6月、イタリア、サチーレ、ファツィオリ・コンサートホール

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年06月08日 00:00