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ヴィト&ラインラント=プファルツ州立フィルによるノスコフスキ:交響曲第1番&交響曲第2番《エレジー風》


[Capriccio Records 公式チャンネルより]

ポーランド交響楽の記念碑的作品を同郷の巨匠ヴィトによる渾身の指揮で聴く

ノスコフスキはワルシャワ音楽院でヴァイオリンと作曲を学んだ後、プロイセン芸術アカデミーに留学して名教師として名高いフリードリヒ・キールとリヒャルト・ヴュルストに学びました。その3曲の交響曲は「ポーランド人作曲家による初の本格的な交響曲」と評価されています。このディスクではアントニ・ヴィトが第1番と第2番を指揮し、母国の交響楽に記念すべきページを開いた作品に渾身の演奏を聴かせます。

交響曲第1番は演奏時間約45分の大作。シューマンに通じるスタイルと響きや第4楽章のフーガなどにベルリンでの学習の成果を感じさせます。第2番は演奏時間約35分ですが、内容としては一段と緻密さを増し、当時プロイセンとロシアに分割支配されていた母国ポーランドへの思いを反映したドラマティックな作品となっています。作曲家自身が指揮した初演時のプログラムで「がんじがらめの祖国」と書かれていた第1楽章では、序奏に続いて悲劇的な音楽が展開します。第2楽章のスケルツォは「希望と蜂起」。スラヴ風の舞曲にはさまれたファンファーレが印象的。第3楽章は「倒れた英雄たちへのエレジー」、悲愴で荘重な緩徐楽章です。「苦難を越えて天界へ」と題された第4楽章は、前進と頓挫を思わせる場面が交互する中から勇壮で民族的な旋律が表れ、最後は輝かしく結ばれます。当時の独立運動のシンボル的な歌で後にポーランド国歌となる「ドンブロフスキのマズルカ」を思わせるモチーフも見えかくれします。

ノスコフスキは第2番を仕上げた翌年ワルシャワに帰国し、後進の育成に力を注ぎました。在世中にはポーランドの独立回復を見届けることが叶わなかったノスコフスキですが、彼の門下からはシマノフスキやフィテルベルクをはじめ数多くの音楽家が輩出し、ポーランドに交響楽の伝統を築きました。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
ジグムント・ノスコフスキ(1846-1909):
1-4. 交響曲第2番 ハ短調「エレジー風」(1875-79)
1. I. Moderato misterioso
2. II. Scherzo(Vivace)
3. III. Elegia(Andante)
4. IV. Finale. Per aspera ad astra(Poco adagio - Allegro assai - Vivace)

5-8. 交響曲第1番 イ長調(1874-75)
5. I. Allegro molto
6. II. Adagio cantabile
7. III. Vivace
8. IV. Finale. Allegro con fuoco

【演奏】
アントニ・ヴィト(指揮)
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団

【録音】
2022年10月17-21日
Ludwigshafen, Philharmonie(ドイツ)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年07月05日 00:00