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ジョアン・ファレッタ&バッファロー・フィル~コダーイ:組曲『ハーリ・ヤーノシュ』、夏の夕べ、交響曲 ハ長調

バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団

民族色豊かなコダーイの名作と、トスカニーニに捧げた晩年の交響曲をカップリング

20世紀ハンガリーを代表する作曲家の一人、ゾルターン・コダーイ。彼は祖国の民俗音楽を丹念に収集・研究し、バルトークと共に民謡集の出版を行います。また音楽教育の分野でも活躍、教育用の曲を多数書き、その手法は「コダーイ・メソッド」と呼ばれるほどにハンガリー内外に重要な影響を与えました。彼の管弦楽作品はどれも色彩的でリズミカル。
このアルバムの中心となる『ハーリ・ヤーノシュ』は彼の同名の歌劇からの管弦楽組曲で、原作はハンガリーの詩人、ガライ・ヤーノシュ(1812-1853)の叙事詩。元軍人のハーリ・ヤーノシュが酒場で語る波乱万丈の冒険談が描かれています。組曲は歌劇の進行とは関係なく組まれており、第3曲と第5曲では伝統楽器ツィンバロムが使用されているのも特色です。

「夏の夕べ」は作曲家自身が「牧歌」と呼んだ作品で、もともとはハンガリー王立音楽院の卒業作品として書かれたもの。1906年に初演された以降は忘れられてしまったものの、1929年にアルトゥーロ・トスカニーニの勧めにより改訂が行われ、1930年にトスカニーニが指揮するニューヨーク・フィルにより演奏されました。

交響曲はトスカニーニのすすめにより1930年代に構想されましたが、完成したのは1961年のこと。1957年に世を去ったトスカニーニの思い出に捧げられたこの曲は、1961年にフェレンツ・フリッチャイ指揮、ルツェルン祝祭管弦楽団によって初演されました。急緩急の3楽章構成、演奏時間27分ほどで、ルーセルやストラヴィンスキーを思わせる新古典主義のスタイルによる作品です。明瞭な調性をもとにした晦渋さのない楽想、抒情に満ちた緩徐楽章を生気とユーモアに富んだ両端楽章がはさみ、結尾へ向けての盛り上げ方など、一聴しただけでは1960年代の作品と思えない親しみ易さの中にコダーイ晩年の境地が滲む魅力的な音楽です。

演奏はジョアン・ファレッタが指揮するバッファロー・フィルハーモニー管弦楽団。機動力とパワーを生かした闊達な音楽が紡ぎ出されています。
(ナクソス・ジャパン)

輸入盤

 

国内仕様盤

[日本語解説付き]
※国内仕様盤には、東欧の音楽史と民族音楽学を専門とし、『中東欧音楽の回路』(サントリー学芸賞受賞)等の著書のある伊東信宏氏の日本語解説が付属します。

 

【曲目】
ゾルターン・コダーイ(1882-1967):
1-6. 組曲『ハーリ・ヤーノシュ』 (1926-27)
1. I. 前奏曲、おとぎ話は始まる
2. II. ウィーンの音楽時計
3. III.歌
4. IV. 戦争とナポレオンの敗北
5. V. 間奏曲
6. VI. 皇帝と廷臣たちの入場

7. 夏の夕べ(1906/1929-30改訂)

8-10.交響曲 ハ長調(1930年代-61)
8. I. Allegro
9. II. Andante moderato
10. III. Vivo

【演奏】
チェスター・エングランダー(ツィンバロム)…3、5

バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団
ジョアン・ファレッタ(指揮)

【録音】
2022年5月12日…7-10
2022年11月14日…1-6
Kleinhans Music Hall, Buffalo, New York, USA

総収録時間:68分

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年09月14日 00:00