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レイチェル・ポッジャー&ブレコン・バロック『取り戻されたミューズ ~英国バロックの室内楽』

レイチェル・ポッジャー

ポッジャーと実力派古楽奏者たちが追求する、英国バロック室内楽の真髄

バロック・ヴァイオリンの世界を席捲する英国の名手レイチェル・ポッジャーによる、17~18世紀初頭の英国室内楽を集めた充実プログラム。
15世紀から16世紀にかけたエリザベス女王の時代に欧州最大級の洗練された音楽文化を誇ったイングランドは、17世紀半ばの清教徒革命による文化破壊でその伝統が途絶えかけたものの、1660年の王政復古を経て徐々にかつての活況と豊かさを取り戻し、フランスやイタリアの最先端の流行からも大きな影響を受けつつ新たな音楽世界を花開かせます。

本盤はその勢いの只中で活路を見出したドイツ人作曲家ヘンデルのソナタに始まり、王政復古期の新潮流の礎を築いた革命前夜の室内楽まで時代を遡った後、バロック期の英国人たちを惹きつけたスコットランドやアイルランドの伝承音楽にも触れながら、徐々に18世紀へと年代を追って英国音楽の変化を辿ってゆく流れ。

ポッジャーのヴァイオリンはもちろんのこと、英国を拠点に幅広い活躍をみせてきたガンバ奏者の市瀬礼子や、ルネサンス・バロック2種のリュートを使いこなす撥弦奏者エリザベス・ケニーなど、全ての奏者が音楽的対話を通じみずみずしい存在感を示し続ける様子はさながら、自発性と高いコミュニケーション感覚で紡ぎ出されていった英国貴族たちの語らいのよう。
名技師ジャレッド・サックスならではの精妙なエンジニアリングもそれぞれの古楽器の味わいを最大限に伝え、やんごとなき人々の社交の嗜みの中で大きな意味を持った当時の音楽芸術の素顔がありありと蘇る奥深い1枚です。
(ナクソス・ジャパン)

輸入盤

 

国内仕様盤

[解説日本語訳付き]
※ 国内仕様盤解説日本語訳…白沢達生

 

【曲目】
1-4. ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):ソナタ ニ長調 Op.1-13/HWV 371

5-7. ウィリアム・ローズ(1602-1645):ファンタジア=組曲 第8番 ニ長調

8. ジョン・ブロウ(1649-1708): グラウンド ト短調

9-16. マシュー・ロック(1621-1677):数人の友人たちと弾く2声の小コンソート ハ短調/ハ長調

17. ヘンリー・パーセル(1659-1695):ソナタ ト短調 Z. 780

18. ヨハン・ショップ(1590頃-1667):ラクリメ(涙)

19-21. ジョン・ジェンキンズ(1592-1678):ファンタジア=組曲 イ短調 VdGS Group IV-1

22-26. ヴァイオリンと通奏低音によるメドレー
22. トーマス・バルツァー(1630頃-1663):プレリュード(『ディヴィジョン・ヴァイオリン』〔1688〕より)
23. フランチェスコ・バルサンティ(1690-1772):ロハバー湖(『スコットランド古謡集』より)
24. パーセル:新しいアイルランドの歌「リリバレロ」(1686)
25. ジェイムズ・オズワルド(1710-1769):アロウェイ館(『楽しいスコットランド曲集』より)
26. フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687-1762):オールド・ボブ・モリス(『音楽芸術における良い趣味についての論考』より)

27-29. リチャード・ジョーンズ(1680頃~1744):ヴァイオリンと通奏低音のための室内エアー イ短調 Op.2-4

【演奏】
ブレコン・バロック(古楽器使用)
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)
市瀬礼子(6弦バス・ガンバ)
フェリクス・クネヒト(チェロ)
エリザベス・ケニー(テオルボ、アーチリュート、バロックギター、ルネサンス・リュート、バロック・リュート)
マルツィン・シフィオントキェヴィチ(チェンバロ、オルガン)

【録音】
2023年11月 福音書記者聖ヨハネ教会、アッパー・ノーウッド、ロンドン

収録時間: 80分

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2024年04月02日 00:00