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デュメストル&ル・ポエム・アルモニーク/リュリ:《アルミード》(2枚組)

リュリ

躍進続くル・ポエム・アルモニークが世に問う、リュリ晩年の傑作の新たな金字塔的録音

画期的な古楽先進国となりつつあった20世紀末のフランスで、当時ほとんど知られていなかった17世紀初頭のフランスやイタリアの作曲家たちの音楽を続々と録音、創設間もないALPHAレーベルで通念を覆す大ヒットを送り出し続けたフランスの古楽アンサンブル、ル・ポエム・アルモニーク。
四半世紀の歴史を重ねるうち本格的なバロック・オペラも上演できる充実編成でも活躍するようになり、今や欧州歌劇界に確たる立ち位置を占めるに至ったこのグループがついに、フランス音楽史上の節目を飾った重要作の全曲録音に臨みました。
フランス宮廷文化を諸外国にまで轟かせた太陽王ルイ14世の愛顧のもと同国特有のオペラ様式を完成へと導いた大家リュリが、晩年の不祥事による失寵の中で発表した音楽悲劇《アルミード》は、その後数多く書かれた同題材の名作を横目に再演され続け、グルックの名品が1777年に発表された後も改稿を経て上演されたほどの重要作。

イスラム勢力側の魔女アルミード(アルミーダ)と十字軍の英雄ルノー(リナルド)の宿命の恋をめぐる起伏に富んだ一大悲劇が、躍進めざましい多芸なステファニー・ドゥストラックの表題役、圧巻の表現力を誇る大御所シリル・オヴィティ演じるルノーはじめ、名歌手たちの驚くべき歌唱力・声楽的演技力によって瑞々しく響き、過去の全曲盤と比べても目を見開く瞬間の連続。
マリー・ペルボスト、エヴァ・ザイシク、この録音の後2023年11月に惜しくも早世したヴィルジル・アンスリら周囲の歌手陣も注目株続々で、27人からなる弦楽合奏やテオルボ奏者3人を起用した通奏低音に加え管楽も充実しています(バスーンのパパセルジオーやヴァイオリンの川久保洋子、レザール・フロリサン2023年来日公演でも注目されたクラヴサンのマリー・ヴァン・レインなど器楽陣にも名手多数)。フランス古楽界の深まりを実感せずにおれない注目のリリース。
指揮者デュメストルへのインタビューほか解説(仏・英・独語)も充実しています。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):《アルミード》
~プロローグ付き全5幕の音楽悲劇(1686年パリにて初演)

台本…フィリップ・キノー(1635-1688)
~トルクヮート・タッソ(1544-1595)『解放されたエルサレム』による

【演奏】
アルミード…ステファニー・ドゥストラック(メゾ・ソプラノ)
ルノー…シリル・オヴィティ(テノール)
イドラオ…トミスラフ・ラヴォワ(バス・バリトン)
女賢者、フェニス、メリス…マリー・ペルボスト(ソプラノ)
栄光の女神、シドニ、リュサンド…エヴァ・ザイシク(メゾ・ソプラノ)
アルテミドール、憎悪…ティモテ・ヴァロン(バリトン)
デンマークの騎士、幸運な恋人…ダヴィド・トリクー(オートコントル)
アロント、ユバルド…ヴィルジル・アンスリ(バス・バリトン)
勇敢な女羊飼い、水の精…アヌーク・ドフォントネ(メゾ・ソプラノ)
女羊飼い…ジャンヌ・ルフォール(ソプラノ)

ディジョン歌劇場合唱団
アナス・イスマ(合唱指揮)
ル・ポエム・アルモニーク(古楽器使用)
ヴァンサン・デュメストル(指揮)

【録音】
2023年5月10-14日 ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場

総収録時間: 153分

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2024年04月16日 00:00