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『激ロック』スペシャルコーナー【4月レコメンドアイテム】

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SUM 41 / 『Heaven :x: Hell』
GENRE:POP PUNK

ありがとう、SUM 41!
これまでのすべてが詰まったラスト・アルバム!


解散を発表し、現在最後のツアーを行っているSUM 41が、30年近くにも及ぶ活動の集大成となるラスト・アルバムを発表。タイトルの通り、二面性のあるバンドの音楽性が、それぞれ10曲ずつで楽しめる2枚組だ。“Heaven”サイドには、多くのファンの青春の思い出として脳裏に焼きついている、やんちゃなSUM 41の面影が強く出た、疾走感溢れるノリの良いキャッチーなポップ・パンクが並ぶ。また“Hell”サイドは、メタル・ライクなギターと鬼気迫るシャウトが満載のヘヴィな内容。しかし、面白いのは“Heaven”を聴いてもメタル・フリークなDave Bakshのギターが主張するヘヴィな楽曲があり、“Hell”を聴いても隠し切れないポップネスが随所に表れているところ。それこそがまさに彼らの魅力、有終の美を飾るに相応しいバンドのすべてが詰まった作品となった。

山本 真由【ライター推薦】

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WHILE SHE SLEEPS / 『Self Hell』
GENRE:POST-HARDCORE

ゲーム・チェンジャーか奇作か――
WSS史上最も実験的で奥深いニュー・アルバム


前作『Sleeps Society』の成功や、母国UKでの1万人規模のヘッドライナー・ショーを経て生み出された最新作は、バンドの飽くなき探求心が発揮された1枚となった。従来のメタルコアを軸とした音楽性と引き換えに、ニューメタル寄りの重厚なリフや、ヴィンテージ・シンセを用いたエレクトロニカ、ラップ・ヴォーカルやブリットポップまで様々な要素をコラージュのように組み合わせた実験的サウンドには思わず面食らってしまう。しかし重層構造のアレンジメントはキャッチーさの奥に新たな気づきを得られる多様さも持ち合わせているし、レイヴィーなオープナーのTrack.2から紆余曲折を経て安らかなバラードのTrack.12まで向かっていくアルバムの構成も見事。リスナーの間で議論を呼びつつある本作だが、WSSの今後を占う分水嶺になることは間違いなさそうだ。

菅谷 透【ライター推薦】

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ATROPHY / 『Asylum』
GENRE:THRASH METAL

ATROPHY、34年ぶりのアルバムをリリース!
オールドスクールなデス・メタルのファンも一聴の価値あり!


80年代から90年代にかけて現Roadrunner Recordsから2枚のアルバムをリリースし、知る人ぞ知る人気を得ていたATROPHYが実に34年ぶり(!)となるアルバムを発表。紆余曲折あってメンバーはVo以外入れ替わっているものの、1stアルバム『Socialized Hate』をオマージュしたジャケットの通りに、突進力あるスラッシュ・メタルを適度にモダン化したシャープでアグレッシヴなサウンドを聴かせてくれる。ドラマチックなツイン・ギターやひと筋縄ではいかないアレンジも独自性を高めていて、直球勝負のナンバーから妖しげに展開する楽曲まで趣向が凝らされているのも興味深い。ヴァイオレント&ホラーな雰囲気は、オールドスクールなデス・メタルのファンも一聴の価値あり。

菅谷 透【ライター推薦】

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FUROR GALLICO / 『Future To Come』
GENRE:FOLK METAL, MELODIC DEATH METAL

FUROR GALLICOならではのケルト音楽の要素と
アグレッシヴなメタル・サウンドが絡み合いドラマチックに展開していく4thアルバム


ひと口にフォーク・メタル、といってもそのスタイルやアプローチはバンドによって様々だが、FUROR GALLICOは北欧フォーク・メタル的なサウンドを軸としながらもイタリア出身らしい劇的なシンフォニックさを押し出して独自の音世界を作り上げている。およそ5年ぶりの最新作にして通算4枚目となる本作は、ケルティック・ハープやホイッスル、ブズーキなど、このバンドならではのケルト音楽の要素とアグレッシヴなメタル・サウンドが絡み合い、ドラマチックに展開していく楽曲群は演奏技術の向上もあってさらに進化した印象。男女混声の対比も鮮やかだが、陽気なフォーク・メタルとはまた違う哀愁やメランコリックな雰囲気が個人的に特に印象深く、このバンドの個性を形作っているように感じる。

井上 光一【ライター推薦】

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NOCTURNA / 『Of Sorcery And Darkness』
GENRE:SYMPHONIC METAL, GOTHIC METAL

Grace Darkling(Vo)とRehn Stillnight(Vo)のコントラストが
前作以上に劇的な効果を生み出す2ndアルバム


BE THE WOLFやFROZEN CROWNといったバンドを率いるイタリアの鬼才、Federico Mondelliがクリエイティヴな面で全面的にバックアップしていることでも知られる、ふたりの女性ヴォーカリストを擁するシンフォニック・メタル・バンドの2nd作。パワー・メタル譲りのアグレッシヴさ、シンフォニック~ゴシック・メタルが生み出す壮大且つシアトリカルな世界観を基盤とする楽曲群の中で、中音域の声質でパワフルな歌唱を魅せるGrace Darkling(Vo)とオペラチックに歌い上げるRehn Stillnight(Vo)との見事なコントラストは前作以上に劇的な効果を生み出している。アレンジやソングライティングという面においても着実にレベルアップを遂げた力作だ。

井上 光一【ライター推薦】

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VERIKALPA / 『Tuomio』
GENRE:FOLK METAL, MELODIC DEATH METAL

フィンランド産フォーク・メタルの雄 VERIKALPA
“バンド史上最もとっつきやすい”という宣伝文句も納得の通算4枚目


2018年のアルバム・デビュー以降、定期的にアルバムをリリースし続けてここ日本でも知名度を上げつつあるフィンランド産フォーク・メタルの雄による通算4枚目。自らを“Troll/Beer-metal”と称する音楽性は決してぶれることなどないが、サウンド・プロダクションやソングライティング並びにバンド・アンサンブルのすべてが過去作と比べても確実なレベルアップを見せており“バンド史上最もとっつきやすい”という宣伝文句も納得のクオリティである。個人的にはCHILDREN OF BODOMを思わせる派手なキーボードが鳴り響き、アグレッシヴさとメロディアスさが全面に押し出されている印象で、過去作以上に北欧メロデス好きにも大いにアピールできる作品と言えそうだ。

井上 光一【ライター推薦】

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TURBULENCE / 『Binary Dream』
GENRE:PROGRESSIVE METAL

中東レバノン出身の5人組による通算3枚目のアルバム
美しいメロディとドラマチックな楽曲に心奪われるはず


DREAM THEATERのカバー・バンドからスタートしたという中東レバノン出身の5人組による通算3枚目のアルバム。プログメタルらしいコンセプチュアルな内容で表題曲は14分を超える大作、という時点でこの手の音楽性に慣れていなければ気後れしてしまうかもしれないが、彼らは個々の卓越したテクニックを誇示するのではなく、緻密なアンサンブルやソングライティングに重きを置いているタイプであり、美しいメロディとドラマチックな楽曲は熱心なプログメタル好きならずとも心を奪われるはず。フュージョンやDjentなどの要素を巧みに取り込みながら、中東というルーツを感じさせるオリエンタルな雰囲気が濃厚に感じ取れるのも彼らならではの武器であろう。幅広い層に聴かれるべき快作だ。

井上 光一【ライター推薦】

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COMEBACK KID / 『Trouble EP』
GENRE:HARDCORE PUNK

己の道を行くハードコア・パンク・バンド COMEBACK KID
1曲ごとにどんどん新たなパワーが開花していくような新作EP


時代の変化に関係なく、己の道を行くハードコア・パンク・バンド、COMEBACK KIDの新作EP。老舗のメタル・レーベル Nuclear Blastから、より幅広い音楽性とフレッシュなバンドを受け入れているSharpTone Recordsへと移り、移籍第1弾となる今作では、彼らのブレない漢気と一歩踏み出した新鮮な活力を見ることができる。血管がぶち切れそうなほどの雄叫びに、猛スピードで突っ走る爽快感、気持ちのいいシンガロング・パート、開放的な勢いに満ちたバンドの気力が伝わってくるようだ。4曲入りというコンパクトな内容ながら、1曲ごとにどんどん新たなパワーが開花していくような構成で、ライヴでは大合唱間違いなしのTrack.4で最高潮のテンションに達する流れが感動的だ。

山本 真由【ライター推薦】

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【激ロック】
ラウドミュージックに特化したフリーマガジン、ポータルサイトの運営、そして国内外のバンドを招聘してのライブイベント、13年間続くROCK DJパーティーの企画、運営を行っている。さらには渋谷宇田川町に位置する「Music Bar ROCKAHOLIC」と同じく宇田川町にあるロックファッション・ショップ&通販サイト「GEKIROCK CLOTHING」の運営など、クロスメディアを超えたクロスカルチャー展開をシーンに仕掛けるラウドミュージック専門のクリエイティブ集団である。

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HARD ROCK/HEAVY METAL

タグ : PUNK/EMO ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2024年04月24日 18:29