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インタビュー

Acid Black Cherry 『L-エル-』

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[ interview ]

 通算4枚目となるオリジナルアルバムは、愛をテーマに描かれた壮大な物語。エルという1人の女の子の波乱の人生を綴ったコンセプトストーリーは、ヘヴィかつ刹那的なメロを持つAcid Black Cherryのサウンドと絡み合い、聴き手を物語の中へと深く誘う。より音を追求したというサウンドワークも、今作の聴き所と言えるだろう。


興味を持ってくれた人達がアルバムを聴いてくれたときに、もう一歩深い世界がそこに広がっていたら素敵だなと



―前作『2012』から、約3年ぶりのアルバムということで。今作『L-エル-』までには、“Greed Greed Greed”、“黒猫~Adult Black Cat~”“君がいない、あの日から…”“INCUBUS”という4枚のシングルのリリースがあった訳だけど。

「そう。今回のアルバムには、もちろん、その4枚のシングルが入ってくるんやけど、そこがアルバムの中でどういうふうにストーリーに絡んでいくかは、是非とも楽しみにしていてほしいところではありますね。“Greed Greed Greed”、“黒猫~Adult Black Cat~”“君がいない、あの日から…”、“INCUBUS”は、楽曲のテイストもまったく違うものやったし、唄詞の内容的もバラバラやけど、それぞれ違った角度から愛を唄ったモノになってるという。愛が欲しくて激しく愛を求めていた“Greed Greed Greed”、男に捨てられた女の子が見返すくらい綺麗になって戻ってくるっていう、少し違う視点からの愛を唄った“黒猫~Adult Black Cat~”、<君>がいなくなった愛の形を唄った“君がいない、あの日から…”、そして、“INCUBUS”では、悪魔でもいいから私を愛してっていう極端にイキきった愛の形を唄ってたんですよね。意識的に繋げてきた訳ではないんやけど、結果愛を唄ったモノが集まっていたという」

―“INCUBUS”のミュージックビデオには、『L-エル-』を紐解くいろんなシーンが散りばめられているよね

「そう。きっと“INCUBUS”のミュージックビデオを見てくれた人は、<あ!>って思ってくれたと思うし、これまでの流れとのリンクをいろんなところに感じてもらっていると思うけど、『L-エル-』を初めて聴いてくれた人が、改めて過去作に遡ってくれるのも、すごく嬉しいし、それはそれですごく楽しいんじゃないかな」

―<なるほど、ここから繋がっていたことなのか!>ってね。

「そうそう。そんなところも楽しんで聴いてもらえたら嬉しいなと。やっぱり楽しみは多い方がいいでしょ。俺も昔、結構1つのモノをじっくり聴くタイプやったから、何度も聴いているうちに、いろんな音を発見したりして、それがすごく嬉しかったりしたからね。1粒で2度も3度も美味しいっていう(笑)。お得な感じというかね。これまでのアルバムも、全部コンセプトアルバムだったりするんだけど、ストーリーを追いながら聴かないと成立しないアルバムという訳ではなく、純粋に音楽アルバムとしても楽しんでもらえるように作ってあるんですよ。でもね、何回も何回も繰り返し聴いてほしいと思っているんで、後々気付いてもらえるようなギミックが隠されていたら、聴いてくれる人達が楽しいんじゃないかなと思って。アルバムに限らず、1曲1曲を作るときも、常にそんなことを考えながら作ってますね」

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―なるほど。『L-エル-』も<愛>をテーマに扱うコンセプトアルバムになっているんだよね。

「そう。シングルでもいろんな愛の形が広がっていき、Project『Shangri-la』というツアーを通し、すごく自然な流れで<愛>というテーマが決まっていった感じでしたね。今回の主人公は、ジャケットにもなってるエルちゃん。エルという1人の女の子の波乱の人生を綴ったコンセプトストーリーになってます。きっとそこには、聴いてくれた人達の経験と重なるような情景もあったりするんじゃないかなと思いますね」

――今回のアルバムのサウンド面の特徴は?

「プレイヤーではなく、テクニシャン的な人達とじっくり音作りに向き合えたのは、このアルバムのサウンドの特徴やと思う。“INCUBUS”のときに、サウンドメイキング面でいままで以上に向き合えた経験が出来たこともあって、その経験を活かせたというか。すごく緻密な作り方が出来たなと思ってますね」

―いつも以上の手応えを感じている?

「そうやね。より深く1つ1つの音を探究出来たと言うか。制作段階で少しでも感じたことは細かく言うようにしたこともあって、さらに理想に近づける音作りが出来たかなと。きっと満足してもらえるアルバムになっていると思います。時間をかけて作った作品になったので、じっくり繰り返して聴いてもらえたら嬉しいです」


 

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■Album…『L-エル-』 2/25 on sale!!

■songlist…
01. Round & Round
02. liar or LIAR ?
03. エストエム
04. 君がいない、あの日から…
05. L-エル-
06. Greed Greed Greed
07. 7 colors
08. ~Le Chat Noir~
09. 黒猫 ~Adult Black Cat~
10. versus G
11. 眠れぬ夜
12. INCUBUS
13. Loves
14. & you

タワーレコードオリナル特典先着で"缶バッチ(2個セット)"
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※特典は無くなり次第終了となります。

■Live…Acid Black Cherry 2015 tour L-エル-

3/10(火)、12(木)広島:広島文化学園HBGホール 
3/18(水)福岡:福岡サンパレス 
3/21(土)鹿児島:鹿児島宝山ホール
3/23(月)滋賀:びわ湖ホール大ホール 
3/25(水)兵庫:神戸国際会館こくさいホール 
3/29(日)東京:東京国際フォーラムホールA
4/1(水)香川:アルファあなぶきホール 大ホール 
4/3(金)大阪:フェスティバルホール 
4/7(火)福井:福井フェニックス・プラザ 
4/9(木)三重:四日市市文化会館 第一ホール 
4/13(月)静岡:アクトシティ浜松 大ホール 
4/16(木)石川:本多の森ホール 
4/19(日)長野:ホクト文化大ホール
4/21(火)愛知:名古屋国際会議場 センチュリーホール 
5/1(金)埼玉:大宮ソニックシティ 大ホール 
5/7(木)岩手:盛岡市民文化ホール 大ホール 
5/11(月)、13(水)宮城:仙台サンプラザホール
5/13(水)宮城:仙台サンプラザホール
5/15(金)福島:郡山市民文化センター 大ホール 
5/26(火)、28(木)新潟:新潟県民会館 
6/3(水)北海道:ニトリ文化ホール 
6/11(木)岡山:倉敷市民会館 
6/15(月)愛媛:松山市民会館 

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記事内容:TOWER+ 2015/2/10号より掲載

カテゴリ : COVER ARTIST

掲載: 2015年02月09日 17:00

ソース: 2015/2/10

TEXT:武市尚子