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インタビュー

the GazettE 『DOGMA』

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シーンの中で、他の追随を許さない確固たる存在感を築きながらも、2014年に自ら<再定義>というテーマを掲げ、ライブを中心に過ごした1年を経てリリースされるthe GazettE約2年振りのオリジナルアルバム。13周年というタイミングで、今までに無いスケールで展開される”PROJECT:DARKAGE”を始動し、タイトルに『DOGMA』(邦訳:教義)を掲げたアルバムをリリースする事に込められた意味合いとは。

これをやらせたら自分たちは誰にも負けないというか、<これが欲しいんなら他のバンドは要らないんじゃないの?>ぐらいの自信があるんです

―<再定義>をテーマとするライブ活動に明け暮れた2014年が終わり、去る3月には、これまでの13年間を総括するかのような武道館公演が。今作、『DOGMA』は、そうした時間を経たうえでの新しい章の始まりということになるわけですよね?

RUKI(Vo.)「ええ、まさに。これまで常に前に進むことだけを重んじてきたから、過去を振り返るってことがあまりできずにいたんです。でも、あの1年を通じて、とにかくいろんなことを熟考することができて。当然、自分たちがどうあるべきかってことについても改めて考えさせられたところがあったんです。そこで気付かされたのは、やっぱり自分たちを取り巻くすべてにとっての芯は、ライブにあるってこと。このバンドならではのライブというのがどういった土台の上に成り立っているのか、というところに答えがあるように思えて。結果、自分たちはある種の宗教性みたいなものを求めてるんじゃないか、という結論に辿り着いたんです」

―the GazettEのライブにおけるオーディエンスの一体感の凄まじさには、確かにどこか、宗教めいたものを感じさせられることがあります。

RUKI「普通の熱狂とは違う気がするんですよね。ただ、その宗教を無闇に広げていきたいというわけじゃなくて。むしろ、この枠のなかにおいて誰よりも絶対的でありたい、という感覚なんです。もちろん既存のヴィジュアル系の枠内にとどまることを理想としてるわけじゃないけども、同時にこれまでの自分たちを否定するつもりもない。そこで、これまで貫いてきたものにさらに磨きをかけて、徹底的にやり抜くというか。そこですね、今回目指したのは」

戒(Dr.)「しかも、このアルバムは氷山の一角でしかないというか。『DOGMA』というアルバム自体はここで完成に至ったけども、それを核とするプロジェクトは、まだまだ走り出したばかりの段階でしかない。アルバムを出して、ツアーをして、それが終われば完結というような、従来のような時間の流れとはちょっと違うんです、今回の場合」

RUKI「このアルバムを軸としながら、たっぷりと時間をかけて、さまざまなことを遂行していく。そんな考えが頭にあって。そのために立ち上げたのが、<PROJECT:DARKAGE>なんです。そのプロジェクトを動かしながら、多面的に自分たちの世界観や価値観ってものを体現していこうじゃないか、と」

―今後の展開が楽しみになってきます。この『DOGMA』という作品については、やはりタイトル自体が<教義>という意味合いでもあるだけに、すごく色調が明確で、曖昧さのないものになっていますよね?

葵(Gt.):「確かに。単純に言えば激しいアルバムってことになるだろうし、<飴と鞭>で言うところの<飴>の要素は少ない作品かもしれない。ある意味、かならずしもバランスのいいアルバムではないとも思ってるんです。でも、『DOGMA』という名前に相応しい絶対的なものを作ろうとなると、常識的なバランスなんかよりもずっと大切なものがあるはずで。逆に、自分たちが『DOGMA』を作るとなれば、この形しかあり得なかったと思っているくらいで」

REITA(Ba.):「これをやらせたら自分たちは誰にも負けないというか、<これが欲しいんなら他のバンドは要らないんじゃないの?>ぐらいの自信があるんです。同じカテゴリーだと捉えられている他のバンドたちとも絶対的に違うという自覚があるし、このご時世に誰もやろうとしないようなことを実践してるという自負もある。しかもそれをアンダーグラウンドな感じに貫くんじゃなく、ちゃんと一定以上のスケールを伴ったものとして提示できているというのが、実は自分たちにとってすごく重要なところなんじゃないかと思っていて」

麗(Gt.)「そう。それに自分たちの理想というのは、根本は同じままでも、やっぱり変わり続けていくわけで。たとえば前作当時の理想は、自分たちが持っているさまざまな面を、均整のとれた状態で提示することにあったんです。だけどそれをやってみて、何かが足りないと感じさせられて……。結局は常にそういったことの繰り返しで、理想ってものがどんどん塗り替えられていくことになる。何かひとつ生まれると、どこかにぽっかりと穴が開いていることに気付かされて、そこで次に目指すべきものというのが見えてくる。それがそのまま、このバンドの推進力になってきたと思うんです。だからこそ、今から楽しみなんですよ。こうして『DOGMA』が生まれたことによって、自分たちが次に何処に向かうことになるのか、が」

■album……『DOGMA』8/26 on sale!!

01. NIHIL

02. DOGMA

03. RAGE

04. DAWN

05. DERACINE

06. BIZARRE

07. WASTELAND

08. INCUBUS

09. LUCY

10. GRUDGE

11. PARALYSIS

12. DEUX

13. BLEMISH

14. OMINOUS

■Live……「the GazettE LIVE TOUR 15 DOGMATIC -UN-」

9/6(日)埼玉県 羽生市産業文化ホール

9/8(火)石川県 金沢市文化ホール

9/10(木)新潟県 新潟テルサ

9/14(月)神奈川県 神奈川県民ホール

9/17(木)千葉県 市川市文化会館 大ホール

9/19(土)千葉県 文化会館

9/22(火・祝)神奈川県 相模女子大学グリーンホール

9/24(木)茨城県 茨城県民文化センター

9/26(土)山梨県 山梨県民文化ホール

9/29(火)三重県 三重県文化会館 大ホール

10/3(土)、4(日)埼玉県 サンシティ越谷市民ホール

10/6(火)長野県 ホクト文化ホール 中ホール

10/7(水)富山県 富山県民会館

10/9(金)群馬県 前橋市民文化会館

10/11(日)滋賀県 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール

10/14(水)栃木県 栃木県総合文化センター

10/15(木)埼玉県 大宮ソニックシティ

10/27(火)青森県 引前市民会館

10/28(水)秋田県 秋田市文化会館 大ホール

10/30(金)福島県 郡山市民文化センター 中ホール

※11月以降の公演スケジュールはオフィシャルサイトをご確認ください。

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記事内容:TOWER+ 2015/8/10号より掲載

カテゴリ : COVER ARTIST

掲載: 2015年08月10日 00:00

ソース: 2015/8/10