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インタビュー

「トイレのピエタ」 野田洋次郎インタビュー

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映画初出演にして主演を務める野田洋次郎に役柄や自身が手掛けた主題歌について話を訊いた。

僕がどこまで彼と近いかわかんないですけど共感するところがあって、好きになれた役でした

―映画初出演でいきなり主演というのは大変だったと思うのですが、映画に出ることに関して迷いはありませんでしたか?

「最初は出るとか出ないとか関係なく、〈監督と会ってみたいな〉っていう感じでしたね。で、監督に会ってみるとすごい真摯な人で、〈出てほしい〉という気持をまっすぐ伝えてくれた。ただ、〈(出るか出ないか)決断するまであまり時間がないです〉みたいなことを言われて、すごい短い時間のなかで監督と話をしました。出来るかどうか、どんなふうになるのか、考えてるだけじゃわかんないなと思って。〈じゃあ、監督を信用しよう〉と思ったんです」

—宏は感情移入しやすいキャラクターでした?

「僕がどこまで彼と近いかわかんないですけど共感するところがあって、好きになれた役でした。彼の発するセリフにまったく理解出来ないような言葉はなかったし」

—宏には絵があり、野田さんは音楽がある。ともにアートを志すものとして通じ合うものもあったんでしょうね。

「彼は本当に絵が好きで、だからこそ〈こんな世界でやるぐらいだったらやめてやる〉ってなるのは分かる気がします。彼にとって絵は自分の分身だろうし、きっとすごく神聖なもんなんだろうなと思った」

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—野田さんにとって得意な音楽ということでいえば、今回映画の主題歌“ピクニック”を提供されていますが、これはどういう経緯で生まれた曲なんですか?

「撮影最終日の夜から作り始めて4日間ぐらいで作りました。なんかもう、気持ちが溢れ返って仕方がなかったんですよ、真衣への気持ちも宏としての気持ちも。でも、これだけ大事な気持ちも、いつかは絶対忘れてっちゃうなと思ったので、すぐに作らなきゃと思って。だからほんとに音楽をやれてよかったなと思いましたね」


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記事内容:TOWER+ 2015/10/10号より掲載

カテゴリ : Premier Seat

掲載: 2015年10月10日 00:00

ソース: 2015/10/10

Text:村尾泰郎