こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

NEWS & COLUMN ニュース/記事

【第15回】――℃-ute

連載
ZOKKON -candy floss pop suite-
公開
2012/11/21   00:00
更新
2012/11/21   00:00
ソース
bounce 350号(2012年11月25日発行)
テキスト
インタヴュー・文/ピ〜ス!久保田


神聖なる5人が改めて歌う、まっさらな名曲の数々



Cute_201212_A
【後列左から】中島早貴、岡井千聖、萩原舞
【前列左から】鈴木愛理、矢島舞美(リーダー)



シングルとしては初のバラードとなった“君は自転車 私は電車で帰宅”、一転してスピーディーなビートに乗ったダンス・ナンバー“会いたい 会いたい 会いたいな”といった野心的なシングルもさることながら、恒例の全国ツアーや初めての対外試合(ハロー!プロジェクト以外のアイドルと共演)などでも強い存在感を見せつけてくれた2012年の℃-ute。キッズ時代から数えて10年、メジャー・デビューから5年というキャリアのなかで〈いまが最高!〉と考える筆者のようなリスナーも少なくないと思われるなか、願ったり叶ったりの新作『②℃-ute神聖なるベストアルバム』が届けられました! タイトルからもおわかりのように、今作は2009年の『℃-uteなんです!全シングル集めちゃいましたっ!①』以来となる2枚目のベスト盤……なんですが、ただ単にそれ以降の楽曲を集めるのではなく、デビュー曲“まっさらブルージーンズ”をはじめとする2009年以前の楽曲はヴォーカルを新録、さらにその半数以上はリアレンジまでされているという、〈いまが最高!〉だからこそ可能となった、最前線をひた走る存在ならではのセルフ・カヴァー・ベストなのです! おっと、完全な新曲“「大好き」の意味を教えて!”も入ってるよん!



──ということで、珍しいカタチのベスト盤になりましたね。

萩原舞「私たちの成長がよくわかるアルバムになったんじゃないかなって思います。私たち自身も聴いてて〈大人になったなあ〉っていうか、あたりまえなんですけど、子供っぽさが抜けたなって思うんです」

中島早貴「以前はただ言われた通りやってたのが、いまは自分の感覚で〈ここはもうちょっと明るくいったほうがいいですかね〉とかディレクターさんと会話できるようになったので、レコーディングも楽しくできました」

岡井千聖「レコーディングってだけですごく緊張していたので、昔の録音からは〈ちゃんと歌えなかったらどうしよう、間違えちゃったらどうしよう〉みたいな様子が伝わってくるものもあるんですけど、新しく録ったものを聴いてみると〈自分の曲です〉って堂々と歌えてますね」

矢島舞美「昔の曲をコンサートで歌うときは、当時の音源を聴いてリハーサルすることが多かったんですけど、久しぶりに聴く曲だと〈声が全然違う!〉って、ちょっと恥ずかしくなる時もあるんです。だから、前から〈録り直したいね〉っていう話はよくしてました」

鈴木愛理「昔の曲を歌うのは難しいんですけどね。当時はキャピキャピしてましたから(笑)。いまだと冷静に歌えちゃうし、冷静に踊れちゃう」

──当時の良さは良さとして、こうして録り直してみても楽曲自体の良さは損なわれてないし、そもそも子供じみた曲ってほとんどなかったですもんね。

中島「大人っぽい曲とかかっこいい曲とか、いろんなタイプの曲を歌わせてもらってきたので、ホントに楽しいんですよ。次はどんな感じのが来るんだろう?っていうのがいつも楽しみだし、新しい曲をいただくたびに表現力も増していってると思うので、つんく♂さんはさすがだなって」

矢島「でも、最近はモーニング娘。さんが一気に若くなったから、〈もっと大人っぽく〉とかよく言われて……焦ってるよね(笑)」

鈴木「そうそう、ちょっと前まで〈フレッシュに〉って言われてたのに、〈えっ?〉って感じで(笑)」。

──それにしても〈神聖なる〉とは、ずいぶん大きく出ましたね(笑)。

萩原「このタイトル聞いたときに〈ヤバッ〉と思いました。ハードル上げられちゃった感じですね。その前も『第七章「美しくってごめんね」』だったじゃないですか。ここ最近自慢げなタイトルが多いですよね(笑)」

──じゃあ、℃-uteにとっての〈神聖なるもの〉、ここは守っていきたいと思ってるところって何だろう?

岡井「それ、みんな〈せーの〉で言えるよね」

中島「うんうん」

鈴木「えっ、あれ!? 〈なんとかなんとかのなんとか〉……みたいなやつ?」

萩原「えっ、そんな長いの(笑)?」

──あの〜、まとまってないようですが……(笑)。

中島「じゃあ、リーダー言っちゃって」

矢島「はい、〈チームワーク〉です。まとまってないって言われちゃいましたけど(笑)、他のグループに比べてぶつかり合いがないような気がしますね……他がどうかはよく知らないですが(笑)。みんなすごくオープンだし、ホント家族みたいだなって」

岡井「未来のことをいっしょに考えていけるグループでありたいんです」

鈴木「うわっ、かっこいい!」

萩原「ポエム好きだからね(笑)」

岡井「個人個人の活動が増えたとしても、℃-uteっていう帰る場所がずっとあるってかっこいいと思いません?」

中島「わかる! それが理想だよね」

──さて、この号が出る頃には冬のツアーも始まってます。

中島「12月30日までありますけど、これが2012年の集大成になると思います」

矢島「いままで年末ってまったりムードだったのに、30日までライヴやれるのって、すごく楽しみ! 大晦日は燃え尽きてて一日中ダラダラしてそうだね(笑)」

岡井「でも、大晦日ってTV観てると悔しくなるよ。こんなにいろんな人が入れ替わり立ち替わり出てて、なんで私は家でのんびりしてるんだろうって思う。なので……(マネージャーに向かって)31日にも仕事入れてくださいね。31日って言ったら……わかりますよね。あれしかないでしょ。あと、年越しのカウントダウンなんかもやってみたいし……あっ、ハギさんはまだ16歳だからダメか」

鈴木「5人じゃないとやりたくないもんね」

萩原「でもこの人、〈4人でも〉っていう顔してた〜(笑)」

岡井「いやいや、4人じゃ絶対ムリ! もし4人でやるとしたら舞ちゃんの等身大パネル持って行くよ!」

萩原「それって4人でも出る気満々ってことじゃない(笑)?」 



▼℃-uteの近作。

左から、最新ライヴ映像集「℃-uteコンサートツアー2012春夏 美しくってごめんね」、今回のベストには未収の最新シングル“会いたい 会いたい 会いたいな”(共にzetima)

 

▼℃-uteのセルフ・カヴァー・ベスト盤『②℃-ute 神聖なるベストアルバム』(zetima)。

左から、〈神聖なるPerformance Video集〉付きの初回生産限定盤A、超ロングインタビュー映像集付きの初回生産限定盤B、通常盤になります!

RELATED POSTS関連記事