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トップ > 2004年ピュリッツァー賞、トニー賞(作品賞)受賞『アイ・アム・マイ・オウン・ワイフ』2月上演決定!

カテゴリ : Theater 

掲載: 2009年12月27日 10:00

更新: 2009年12月27日 10:00

文/  intoxicate

ベルリンの壁が壊れた後、見つかったのは、東ドイツにたった一つ残っていた
ワイマール時代のキャバレー。それは、マールスドルフの「彼女」の家の地下
に隠されていた。「彼女」は――秘密警察(シュタージ)の監視の目をかいくぐ
って――30年近くも、それを経営していた。「彼女」は言った。「私が私自身の
妻なの(アイ・アム・マイ・オウン・ワイフ)」。



『アイ・アム・マイ・オウン・ワイフ』
作:ダグ・ライト 演出:坂出洋二 役:常田景子

2010年2月6日(土)~16日(火)
会場:吉祥寺シアター



シャルロッテ・フォン・マーシュドルフの名で知られる、実在した東ドイツ生まれの「男性であり女性である」人物。同性愛者・服装倒錯者として遇された彼は、幼少期から戦時下にかけて、父親の殺害、大戦下でのナチスによる迫害など、多くの虐待と差別を受けた。戦後、古物商など事業による成功、東ドイツでの秘密警察<シュターゼ>による新たな弾圧と挫折、同性愛者の救援活動、社会からの非難と復帰…、2002年に亡くなるまで、波乱に満ちた生涯を送る。そして、事実でないことを語っているという自覚がないままに、インタヴユアーである作者をも翻弄するほどに、自らが積み上げた「虚構」の世界を持っている。
彼はグリュンダー・ツアイト期の家具をこよなく愛し、博物館まで開いた。彼が生涯を語る場には、彼自身の生涯を刻み付けるかのように、彼の愛した数々の家具が大切に積み上げられている…。時代の流れに沿いながら、自らの信念と美学に沿って、虚実の境界を越境して生きた人物の姿が示される。



前売り開始:2010年1月9日(土) www.alles.or.jp/~rinkogun