フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2017年10月07日 |
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規格品番 |
ALCD-1168 |
レーベル |
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SKU |
4530835111832 |
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 01:19:42
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1.[CD]
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7.スペインのフォリアと12の変奏曲 ニ短調 Wq 118/9 Thema00:00:34
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8.スペインのフォリアと12の変奏曲 ニ短調 Wq 118/9 Variatio 100:00:32
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9.スペインのフォリアと12の変奏曲 ニ短調 Wq 118/9 Variatio 200:00:28
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10.スペインのフォリアと12の変奏曲 ニ短調 Wq 118/9 Variatio 300:00:31
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11.スペインのフォリアと12の変奏曲 ニ短調 Wq 118/9 Variatio 400:00:42
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12.スペインのフォリアと12の変奏曲 ニ短調 Wq 118/9 Variatio 500:00:42
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13.スペインのフォリアと12の変奏曲 ニ短調 Wq 118/9 Variatio 600:00:30
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14.スペインのフォリアと12の変奏曲 ニ短調 Wq 118/9 Variatio 7.Geschwind00:00:19
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15.スペインのフォリアと12の変奏曲 ニ短調 Wq 118/9 Variatio 8.Sehr Langsam00:00:46
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16.スペインのフォリアと12の変奏曲 ニ短調 Wq 118/9 Variatio 900:00:36
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17.スペインのフォリアと12の変奏曲 ニ短調 Wq 118/9 Variatio 1000:00:23
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19.スペインのフォリアと12の変奏曲 ニ短調 Wq 118/9 Variatio 12.Sehr Geschwinde00:00:33
今、C.P.E. バッハ『正しいクラヴィーア奏法』を読んでいる。長い間、「音楽家が聴衆の感情を動かすには、自分自身も感情を動かされなければならない」という言葉が、どのような文脈の中で著されているか知りたかった。目次を見ると、門外漢の私は読み飛ばすことになる章が多いので逡巡していた。チャ―ルズ・バ―ニ―『音楽見聞録 〈仏・伊篇〉』を読み、思いきって読んでみることにした。
私には、何かと印象の薄い作曲家だった。彼の尊父は食傷と共にある程有名で、その作品も人生も重厚なのに対して、次男の彼は大バッハからモ―ツァルトへの過渡期の存在としか思っていなかった。そして、チェンバロが好きな私は、フォルテピアノの楽音が苦手、モダンピアノの前身の中途半端で廃れた楽器でしかなかったのである。
今回、読書を始めてから起こった事は、まずフォルテピアノなど様々な鍵盤楽器に興味を持ち始めたことだった。ピリオド楽器の楽音は好きだが、前述の通り、チェンバロ以降の鍵盤楽器は苦手で、作曲家が当時使用した楽器で作品が演奏されると、殆んどの場合、耳がよくひらくのだが、ベ―トヴェンのピアノソナタはモダンピアノでの演奏の方が良いと感じていた。
さて、動画で試聴を始めると、ベ―トヴェンの前に次男C.P.E.バッハがいたと強く感じるようになった。しかも、愛聴したベ―トヴェンよりも、次男バッハの方が趣味嗜好に合うのだ。バロック及びロココ以後に関心があまりなく、結婚前までは、自己主張が強くて離れていたいベ―ト―ヴェンだった。今ようやく、次男バッハのピアノソナタの繊細甘美を知るようになったのだ。
本アルバムは、直感で選び、期待通りの音の美しさとバランスの良さで、会心の鑑賞となった。門外漢の私は、様式や形式の把握よりも、感覚の心地良さや感性に響くこと、呼び掛けてくれる音楽が優先される傾向がある。門外漢なので、文字による知識の吸収や認識は時機を得ることが必要。渡邊順生氏のライナーノ―ツと演奏は、知識を体感と共に啓いてくれる。作曲家と作品を知るには、いかに楽器が大切であるかを再認識する。
好きなだけでは壁にぶつかるのが古典というジャンルなので、渡邊順生氏の仕事は、聴き手に益することが多い。
カ―ル・フィリップ・エマニエル・バッハの誕生日(1714年3月8日)に。
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