これらの楽曲には電子音楽、フィールドレコーディング、ミュージック・コンクレートなどの手法が惜しげもなく導入されている。そうして生成する「モノ」のような「音」の官能……。これぞ「ポスト電子音楽」である。世界をみても他に類を見ないレーベル。そのレーベル作品を日本に伝えるシリーズ。トータル第18弾はNYZ「FLD RCDR」。
Russell HaswellやOren Ambarchiなどともコラボレーション歴があり、自身もNoyze、Noyzelabなどの複数の名義使いわけながら数多くのカセット作品をリリースするサウンド・アーティスト/サイエンティスト David Burraston。彼は1970年代後半からテクノロジカルな電子音楽の分野で活動を展開し、インスタレーションからシンセサイザー開発までも行ってきた伝説人 物でもある。そのBurraston の「NYZ」名義のアルバムが、ベルギーの〈Entr'acte〉から2作品連続でリリースされた。本作『FLD RCDR』は、その第一弾である(E219)。
生々しい環境音と淡い電子音響が交錯する21世紀型ミュージック・コンクレート "FLD RCRDST::On Walden Snow"、"FLD RCRDST::FM80PcellorgNSW"。完全に人工的な電子音響空間を生成する "CPM DRNL"。無加工のフィールドレコーディング音を用いた "Lindisfarne Refuge Hut"。
これらの楽曲には電子音楽、フィールドレコーディング、ミュージック・コンクレートなどの手法が惜しげもなく導入されている。そうして生成する「モノ」のような「音」の官能……。これぞ「ポスト電子音楽」である。 デンシノオト

発売・販売元 提供資料 （2018/02/21）