オランダの人気ピアニスト、ダリア・ファン・デン・ベルケンのソニー・クラシカルへの3枚目のソロ・アルバムは何とオール・スカルラッティ!

これまでのヘンデルとモーツァルトのアルバムでもその優れた音楽性を聴かせてくれたデン・ベルケンですが、このスカルラッティでも極めて自由闊達な演奏を繰り広げています。もともとは練習曲として書かれたこれらのソナタは、どれも2～3分ほどの短い曲ですが、この中にどれほどの驚きと変化が詰まっているのかを鮮やかに弾き分けてみせます。時にはロマンティックに、時にはエネルギッシュにと、彼女のインスピレーションがふんだんに詰め込まれたアルバムとなっています。聴き始めてすぐ、彼女の世界に引き込まれることでしょう。アート・ディレクター、シュテファン・リスムスによるジャケット・デザインは、デン・ベルケンが演奏するソナタニ長調K.119をアムステルダム大学で科学的に分析した結果を基にイラストにしたものです。88個の小さな円はピアノの鍵盤を意味し、それぞれの鍵盤を押す回数と長さの統計を取り、それぞれの鍵盤に当てはめた色の濃淡を反映させてアートワークにしたというもの。スカルラッティがミニアチュアに込めた躍動感を見事に視覚化しています。

＜ダリア・ファン・デン・ベルケン＞
1979年オランダのユトレヒト生まれ。1990年にロッテルダム音楽院の有能な若手ピアニストのためのクラスに入学。アムステルダム音楽院を卒業後、インディアナ大学でメナヘム.プレスラーに学び、マレイ.ペライアとレオン.フライシャーにも師事。2007年にロッテルダム・フィルと共演しデビュー。ヤニック.ネゼ=セガンやクリストフ.ポッペンらとの共演や、様々な音楽祭などに出演し高い評価を得ています。2012年にクラシック・ファン以外へのアプローチとして、音楽の成り立ちなどのプレゼンテーションを融合したコンサートを企画し成功を収めており、オランダなどで絶大なる人気を収めています。世界的に知られるプレゼンテーション番組「TED」でも「音楽を純粋に楽しむ」ということをモットーとし、ユニークな自論を展開したことでも知られています。
ソニー・ミュージック

発売・販売元 提供資料 （2017/10/13）