フォーマット |
CD |
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構成数 |
2 |
国内/輸入 |
輸入 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2018年01月19日 |
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規格品番 |
HMM902256 |
レーベル |
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SKU |
3149020225622 |
バッハのチェンバロ・ソナタ集!
今や押しも押されぬヴァイオリンの女王、イザベル・ファウストが、バッハのヴァイオリン・ソナタを録音しました!チェンバロは、天才ベザイデンホウト。2016年10月の来日公演でも、ふたりはバッハのソナタ集を演奏しており、その流麗にして息のぴったり合った演奏で、絶賛されました。このバッハのソナタは、ヴァイオリンの声部と、鍵盤奏者の両の手が紡ぐ三重奏、いわば、トリオ・ソナタである、としばしばいわれます。トリオ・ソナタはバロックの作曲家にとって、対位法の技法を示す最上の場でした。バッハによるこれら6つのソナタは、対位法の最高級の技法が尽くされ、同時に音楽的愉悦に満ちた、トリオ・ソナタの決定的名作であるといえます。実際バッハはこの6つの曲集を「亡くなる前まで」何度も改訂し続けており、田園的なものから真摯で受難を思わせる空気のものまで多様性に富み、活き活きとした、傑作となっています。イザベル・ファウストがここで演奏しているヴァイオリンの銘器ヤコブ・シュタイナーは、一時はヨーゼフ・ヨアヒムの手元にあったと考えられている楽器で、キレの良さ、あたたかみ、そしてメランコリーな表情にも合う暗めの音を兼ね備えています。そしてベザイデンホウトが奏でるチェンバロは、ピノックから貸与された、バッハも深く愛したジャーマンスタイルの楽器で、オルガンのように豊かな響きを可能にしながら、一音一音の発音(響き)が非常にクリアな名器です。二者のバランスも理想的な演奏です。ファウストのまっすぐに美しい音色と自然なフレージング、そしてベザイデンホウトのチェンバロのぴちぴちとしながらも流麗な音楽運び、二人ともきわめて自然に奏でています。急速なパッセージの場面でも、それぞれが難なく超絶技巧のパッセージを真珠を転がすように自由に演奏しながらも、二人の息はぴったり。それぞれの楽曲、それぞれの楽章のキャラクターの違いも際立っており、音楽の喜びにあふれた演奏が展開されています。無伴奏ヴァイオリンのソナタとパルティータと好一対を成す6曲に、歓迎すべき素晴らしい録音がひとつ生まれました。
キングインターナショナル
構成数 | 2枚
合計収録時間 | 01:27:00
【曲目】
[CD1]
・第1番 ロ短調 BWV 1014
・第2番 イ長調 BWV 1015
・第3番 ホ長調 BWV 1016
[CD2]
・第4番 ハ短調 BWV 1017
・第5番 ヘ短調 BWV 1018
・第6番 ト長調 BWV 1019
【演奏】
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン/ヤコブ・シュタイナー(1658年製))
クリスティアン・ベザイデンホウト(チェンバロ/ジョン・フィリップス、バークレー(2008年製)/
ヨハン・ハインリヒ・グレープナー(ジ・エルダー)、ドレスデン(1722年製)モデル/トレヴァー・ピノックより貸与)
【録音】
2016年8月18-24日、テルデックス・スタジオ(ベルリン)
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1.[CD]
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1.Sonata I BWV 1014 B minor: I. Adagio
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2.Sonata I BWV 1014 B minor: II. Allegro
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3.Sonata I BWV 1014 B minor: III. Andante
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4.Sonata I BWV 1014 B minor: IV. Allegro
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5.Sonata II BWV 1015 A major: I. [Largo]
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6.Sonata II BWV 1015 A major: II. Allegro
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7.Sonata II BWV 1015 A major: III. Andante un poco
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8.Sonata II BWV 1015 A major: IV. Presto
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9.Sonata III BWV 1016 E major: I. Adagio
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10.Sonata III BWV 1016 E major: II. Allegro
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11.Sonata III BWV 1016 E major: III. Adagio ma non tanto
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12.Sonata III BWV 1016 E major: IV. Allegro
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2.[CD]
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1.Sonata IV BWV 1017 C minor: I. Largo
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2.Sonata IV BWV 1017 C minor: II. Allegro
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3.Sonata IV BWV 1017 C minor: III. Adagio
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4.Sonata IV BWV 1017 C minor: IV. Allegro
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5.Sonata V BWV 1018 F minor: I. [Largo]
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6.Sonata V BWV 1018 F minor: II. Allegro
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7.Sonata V BWV 1018 F minor: III. Adagio
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8.Sonata V BWV 1018 F minor: IV. Vivace
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9.Sonata VI BWV 1019 G major: I. Allegro
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10.Sonata VI BWV 1019 G major: II. Largo
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11.Sonata VI BWV 1019 G major: III. Allegro
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12.Sonata VI BWV 1019 G major: IV. Adagio
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13.Sonata VI BWV 1019 G major: V. Allegro
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2016年10月の来日公演で演奏され絶賛された曲目の同年8月のスタジオ録音。2009年、2011年録音の無伴奏と共通して感じられるのは、「緊張」と「弛緩」の絶妙なバランス。全編通して決して一本調子になる事が無く変幻自在で、曲を完全に自分の物にしている余裕を感じさせる。自らを全面に出さず、ファウストの変化にしっかり寄り添うベザイデンホウトの伴奏も特筆に値する。過去の多くの名盤のエッセンスが凝縮されたような、まさに21世紀の新定番。それだけに、協奏曲(BWV1041、1042)の録音も切に願う(ヘンスラーに2台のヴァイオリンのための協奏曲 BWV 1043は録音済)。
intoxicate (C)片山義信タワーレコード (vol.131(2018年2月20日発行号)掲載)