フォーマット |
SACDハイブリッド |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
デジパック |
発売日 |
2024年04月05日 |
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規格品番 |
TDSA285 |
レーベル |
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SKU |
4943674389209 |
※SACDハイブリッド盤
※デジパック仕様
※2024年最新マスタリング音源使用(192kHz/24bitで高品位デジタル化後にSACD層、CD層を個別にマスタリング)
※マスタリング・エンジニア:藤田厚生氏
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用
※解説:広瀬 大介氏(新規解説)、解説書合計12ページ
1969年から78年にかけてシカゴ交響楽団の首席客演指揮者を務めていたジュリーニによる同オケとの旧EMIによる1971年収録の初期録音のひとつ。当時より確立していたジュリーニらしい精緻でありながらも極めて音楽的な解釈で挑んだこの「巨人」は、ショルティ含む他の指揮者からは得られない完成度の高さが魅力的です。大排気量のシカゴ響から得られる余裕のある響きを基に、全体の流れの良さと琴線に触れる歌い回しがさらに演奏を引き立てます。今回の発売のために本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。永久保存盤です。
マーラーを得意としているジュリーニがこの第1番をいつからレパートリーに加えたかは不明ながらも、この録音より以前には既に第9番も'60年代にベルリン・フィルと共演(1976年シカゴ響とDGに録音=タワー企画盤SACDハイブリッドPROC1973で発売中)するなど、演奏する曲は少ないですが後に来るマーラー・ブームの一役を担っていたことは間違いありません。旧EMIへの一連の録音を通して、ジュリーニの楽曲に対するアプローチはリスナーによって認知されており、この録音においてもジュリーニらしく全体の構成を考えた上で細部を磨き上げていき、最終的に見通しの良い音楽作りとなっているのは流石です。ジュリーニはシカゴ響とは初期からEMIに録音を複数行っており、首席客演指揮者就任直後にブラームスの交響曲第4番とベルリオーズやストラヴィンスキーを皮切りに、この「巨人」の前日にはベートーヴェンの交響曲第7番(前出のブラームスと共に当企画TDSA250で発売中)を収録、以降1976年録音のブルックナーの交響曲第9番や協奏曲の伴奏等を録音しました。後期から録音エンジニアがC.パーカーに代わったことにより音質の変化がありましたが、DECCAやDGとは異なる録音は、それぞれのレーベルの特色が良く出ているためシカゴ響のファンにとってはどれも無くてならない遺産です。この「巨人」の録音時、DECCAでは既に1年前にショルティとマーラーの第5,6番を録音しており、この録音の約2か月後には第7番をシカゴ響は収録していた時期に当たります。曲は違えども同じマーラー演奏でも指揮者により全く解釈が異なるため、金管の扱い方やメロディライン、全体の響きの統制などが違っていても、やはりシカゴ響独特の響きが出るのは面白いです。もちろんレーベルによる録音の考え方も異なりますので一概には言えませんが、シカゴ響の対応力には驚きます。今回、この名盤を本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから新規でハイレゾによるデジタル化後にマスタリングを行いました。一新された音質で、あらためて名盤たる所以を感じていただければと思います。
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<音源復刻コンセプト>
当企画では、本国より取り寄せた192kHz/24bitのWAVデータを基本に、SACD層用としてDSDに変換後にマスタリングを行い、別途CD層用としてPCMでもマスタリングを施していますので、SACD層、CD層、それぞれ独立したマスタリングとなっています。PCMで編集した後にDSDにも変換を行う、もしくはDSDで編集した後にPCMにも変換を行うといった1回のマスタリング作業で兼ねるのではなく、SACD、CD、それぞれの特徴や音質を重視した上で、個別にマスタリングを行いました。その際、過去に発売された音源と極力比較する検証も行なった上で、音楽を最大限に生かすべく、オリジナルのアナログ・マスターテープを尊重した上での最適なマスタリングを心がけています。
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構成数 | 1枚
エディション | Remaster
Total time 56:38
1. グスタフ・マーラー:交響曲 第1番 ニ長調 「巨人」
【演奏】
シカゴ交響楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
【録音】
Recorded: 30 March 1971, Medinah Temple, Chicago
【Original Recordings】
Producer: Christopher Bishop、 Balance Engineer: Carson Taylor
【原盤レーベル】
Warner Classics(旧EMI音源)
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1.[SACDハイブリッド]
私がここで何某かを言うまでもなく、初出時から多くの方々に聴き継がれてきた、言わずもがなの名盤ですよね。ジュリーニはマーラーの正規録音は、この巨人と9番(シカゴ響)、大地の歌(ベルリン・フィル)しか残しませんでした。元々商品化する予定ではなくライブ録音されたものでも、ベルリン・フィルとの巨人とウィーン・フィルとの大地の歌くらいしか商業用にCD化されたものは見たことがないので、自身のレパートリーにも、この3曲しか入れていなかったのではないでしょうか。正規録音された9番、大地の歌もジュリーニ以外には誰もこのように演奏させることはできなかっただろう、素晴らしい名盤だと思いますが、それらより録音が古いこの巨人にも全く同じ感想を持っています。ショルティ時代のシカゴ響から、サウンド、バランス、フレージングもショルティとは全く違う方向性の演奏を引き出していて、僅か数回のリハーサルの中、いったいどのような稽古をすると、このような音作りが出来るのだろうかと驚嘆至極です。とても丁寧に外声、内声のバランス、縦の線を揃えながら、その上に横の線であるなめらかに流れ歌う美しいカンタービレを聴かせる。ジュリーニの専売特許とも言えるこの音楽作りは、他の誰にもまねのできない至芸です。充分に爆発的な迫力を持ちながらも、優しく温かで心に沁みる歌心に溢れた巨人。長く聴き継がれるに相応しい名演です。録音は以前にWarnerから発売されたSACDハイブリッド盤は聴いていないので、今回のものとの比較はできないのですが、以前のCDと比べ、音の鮮度が格段に上がり、大変生々しい音質に生まれ変わりました。大満足です。ジュリーニならではの素晴らしい歌心に溢れた、長く聴き継がれるに相応しいこの名盤、音質も生まれ変わり、また多くの方々に聴いて頂きたい一枚です。そして、この一枚を通してジュリーニ、シカゴ響の組み合わせを気に入られた方々には、この巨人以外にもまだ複数のこのコンビの名演、名盤がありますので、ぜひ!(ジュリーニならではの歌心を堪能できるシューベルトのグレイトは特にお勧めです!)
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